本紙は、警察署などに届いた落とし物を掲載している。毎日何かしらあるのがクレジット、電子マネー、プリペイドなどのカード類で、カードの種類も所持する人も相当増えていると分かる。
そう言えば自分は何枚持っているのかと調べてみると、金融機関のキャッシュカードを除いても10枚近くあり、ほとんど使っていない物については処分した。
その際、クレジットなど金融機関が関わるカードの処分は、作る時とは違って大変だった。契約書やカード裏に表示された、退会・解約手続きを受け付ける電話番号の数字は、とても小さく見つけにくかったからだ。しかも大抵の通話料は無料なのに、この件に応じる電話番号はなぜか有料。ならば用件を手短に伝えて切ろうとしたが、「○○の用件の方は△番を、○○の用件の方は□番を…」という案内が延々と続き、なかなかオペレーターにつながらない。これを書くといかにも”昭和”だが、公衆電話で遠方の相手と話し、急ピッチで硬貨が落ちていく音を聞いた時のような錯覚に陥った。
年会費は無料とうたいながら1年間使わなければ徴収されるものもあり、勧められるまま安易に作ったことを猛省。カードには詐欺や不正利用以外にも注意すべきことがあると実感している。(林)









