6年ぶり入館者増 団体利用に回復の兆し リサイクルプラザ苫小牧 2022年度

リサイクル自転車の抽選販売で、修理した自転車が並ぶJFEリサイクルプラザ苫小牧=3月

 苫小牧市沼ノ端の環境啓発施設JFEリサイクルプラザ苫小牧の2022年度入館者数は1万9329人で、前年度を4756人上回った。6年連続の前年割れは食い止めたもののコロナ禍前の2万人台には届かなかった。ただ今年度は道内外の団体利用の問い合わせが増えており、市はさらなる回復の兆しとみている。

 同施設は、ごみの減量やリサイクルの重要性をPRする目的で1999年度に開設。全市的な「053(ゼロごみ)大作戦」や2013年7月の家庭ごみ有料化、市民のリサイクル意識の向上などを背景に16年度、最多の3万1176人を記録した。17年度は2万8991人、18年度は2万6919人と減少傾向に転じる中、19年度終盤にコロナ禍が発生。緊急事態宣言に伴う臨時休館も度重なり、同年度は2万1814人、20年度は1万7100人と2万人台を割り込んだ。21年度は働き方改革の一環で日曜休館とし、開館日数が1割強減った影響もあり、過去最少の1万4573人にとどまった。

 一方、行動制限が緩和され始めた22年度は、使わなくなった衣類を持ち込むと欲しい衣類と交換できる「ばくりっこ」コーナーを新設したり、多子世帯を対象に有料指定ごみ袋と同様に使える「ありがとう袋」を配布したりと新規事業にも挑み、1万9329人まで回復した。

 今年度は感染症に伴う制限をさらに緩和し、隣接する焼却施設の市沼ノ端クリーンセンターの一般見学や市外からの団体見学も可能にした。担当者は「道外の高校の教員や旅行会社の添乗員が修学旅行の候補地として視察に来たほか、市内、近郊の学校、市民団体などから環境学習に利用したいといった問い合わせがすでに10件以上ある」と言う。

 今年度は全市的な「ゼロカーボン×ゼロごみ大作戦」も展開中で、リサイクルをテーマにした各種講座の再開に加え、大型イベントを8月にも計画中。浅野目淳館長は「捨てられた自転車や家具を修理して販売し、市民に役立つ試みもしている。施設の存在をもっとアピールし、リサイクル推進やごみ減量につなげたい」と力を込めた。

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