22年度 来館者、6割増の5万人 コロナ前の水準まで回復 ウトナイ湖野生 鳥獣保護センター

3月に屋内展示をリニューアルしたウトナイ湖野生鳥獣保護センター

 ウトナイ湖野生鳥獣保護センター(苫小牧市植苗)の2022年度の来館者数は、前年度比57・3%増の5万470人に上った。20、21年度はコロナ禍で3万人台まで落ち込んだが、感染対策の行動規制が緩和される中、コロナ前の水準まで回復。今年度からは団体見学の受け入れ制限も無くなり、一層の来館者増が見込まれる。

 センター開設当初の年間来館者数は7万5000人超だったが近年は4万~5万台で推移。コロナ禍で利用が落ち込んだ上、臨時休館もたびたびあり、20年度は3万5013人、21年度も3万2090人と過去最少を更新していた。

 22年度はセンター開設20周年を記念し、夏休み期間中の子ども体験企画などのイベントを充実。昨年4月から毎月第2日曜日に予約不要の「ガイドウオーク」も始めた。日本野鳥の会のレンジャーや知識豊富なボランティアの案内で湖畔を散策でき、好評だ。

 22年度の来館者を居住地別に見ると、「市内」が前年度比約3割増だったのに対し「市外」は約1・7倍。特に「道外」は約3・5倍となった。

 今年3月、屋内展示を大幅リニューアル。ウトナイ湖ゆかりの野鳥の剥製を充実させた。直接触れることはできないが間近で見られるよう配慮した。

 タッチパネル操作で、野鳥の生態や湖の成り立ちを学べる機器も取り入れた。

 今後は館内に大型の双眼鏡を設置したり、ボランティアガイドを復活させたりする。

 年間100件前後あった団体利用はコロナ禍で30件台まで落ち込んだが、今年度に入って回復傾向。望月樹センター長は「ガイドを充実させ、ウトナイ湖の動植物をより身近に感じてもらえるようにしたい」と語る。

 同センターは02年7月、環境省が全国初の野生鳥獣共生環境整備事業施設として開設。地元苫小牧市が運営に携わり、国指定鳥獣保護区のウトナイ湖の保全活動や各種講座開催などに取り組む。獣医師配置で傷病鳥獣の治療やリハビリも手掛けている。

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