高体連テニスが開幕 団体戦男女・苫小牧勢は敗退

男子団体2回戦〔旭永嶺―苫東〕ラリーで粘る苫東の井内・村上組=6日、苫小牧市緑ケ丘公園庭球場

 第63回北海道高校テニス選手権大会は6日、苫小牧市緑ケ丘公園庭球場で開幕した。初日は男女別団体戦準決勝までが行われ、苫小牧勢は男子の苫小牧東、女子の苫小牧南と苫小牧東ともに初戦で散った。
 大会には団体男子24、女子23校が出場。個人戦は男女シングルス各56人、ダブルス同56組がエントリー。7日の団体決勝とダブルスに続いて8日はシングルスが行われる。
 団体の上位2校、シングルス6人、ダブルス3組(いずれも開催地枠含む)は7月29日から苫小牧市で行われる高校総体に出場する。
 関係分の結果は次の通り。
 【男子】
 ▽2回戦
旭川永嶺2―1苫小牧東(単(1)6ー3、単(2)旭川棄権 複6―1)
 【女子】
 ▽1回戦
釧路江南3―0苫小牧東(単(1)6―4、単(2)6―1 複6―0)
札幌旭丘2―1苫小牧南(単(1)6―0、単(2)0―6 複6―1)

―苫東、健闘も勝利届かず
 男子団体2回戦から登場した苫東は、旭川永嶺に1―2で敗北した。
 先陣を切ったのはダブルスの井内(2年)・村上(1年)。1ゲーム目をジュースまで粘って先取するも、そこからは1点が遠かった。初の高体連となった村上は「経験が足りなかった」と肩を落とす。井内は部員唯一の2年生で、秋からは最高学年として部をけん引する。「後輩たちのお手本になれるよう、秋の大会に向けて頑張りたい」と決意を新たにした。
 最後の高体連となった住友(3年)はシングルスで登場。サウスポー相手に冷静なテニスを展開したが3―6と一歩及ばなかった。「最後は勝ち上がって強豪と戦って引退したかった」と唇をかんだ。
 テニス部の男子部員は現在11人、3年生は住友を含め2人のみ。学業に専念したい―と退部した仲間もいた。「つらい時期もあったが、最後までやり切れたのは自分の誇り」と3年間を振り返った。

―苫南、初戦で涙も「気持ち新たに」
 女子団体の苫南は、札幌旭丘を相手に悔しい初戦敗退となった。内山監督は「実力がある相手に選手たちは気持ちで負けずにやってくれた。最大限の力は出せた」と選手たちの健闘をたたえた。
 1戦目のダブルスでは吉田・斉藤(3年)が登場。1ゲーム目は気持ちのこもったプレーで先取したが、以降は6ゲーム連続で取られて敗戦。一枚上手だった相手に、吉田は「何もできなかった」と悔しさをあらわにした。
 続くシングルス初戦は中舘(2年)がストレート負け。基本的なリターンでのミスなど、技術面で反省点が見えた。厳しい試合にも「気持ちを切らさず、最善は尽くせた」と話した。
 シングルス最終戦は伊藤(3年)が余裕のストレート勝ちを見せ、相手に一矢報いた。室蘭地区予選よりも良い状態で試合に入れたといい、「これまで浅いボールを決める練習をしてきた。相手のサーブが浅く、その成果が出た」。
 女子団体に出場した選手全員が7日の個人戦ダブルスに出場する。斉藤は「なんとか1回戦を突破し、2回戦以降に進出したい」と気持ちを切り替えた。

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