JR北海道は9日、グループの経営改善に関する2022年度の検証結果と23年度のKPI(重要業績評価指標)の目標設定を発表した。鉄道運輸収入はKGI(重要目標達成指標)の目標は達成できなかった。一方で開発・関連事業の不動産、ホテル業は好調に推移しKGIを大きく上回り目標を達成した。
鉄道運輸収入の22年度実績はKGI目標を4億円下回る585億円。定期収入は、コロナ禍による新たな行動スタイルの定着などの影響で年間を通じKPI目標を下回り、年度のKGIも未達となった。北海道新幹線は、下期に全国旅行支援やインバウンド(訪日外国人旅行者)の回復によりKPI目標を達成したが、上期実績が尾を引きKGI目標を達成できなかった。1日当たりの利用人員は目標を200人下回る3100人だった。
不動産業は、JRタワーバーゲンやパセオグランドフィナーレセールなどが好調でKGI目標(197億円)を上回り、210億円で達成。ホテル業も「サッポロ割」「どうみん割」などへの参画、インバウンドの入国制限解除もあり、宿泊・飲料・宴会利用が好調でKGI目標(49億円)を上回る74億円だった。
事業ポートフォリオ(利益を生み出す事業の組み合わせ)の変革の着実な推進は、札幌駅周辺再開発や桑園社宅用地の開発検討などでKGIを達成した。コスト削減、鉄道輸送の品質向上、資金の確保もKGIを達成した。
中期計画最終年度となる23年度は、計画策定時に想定していなかったコロナ禍や燃料、電気料金高騰などの情勢変化で数値目標の達成は難しい。萩原国彦常務は「目標との乖離(かいり)を少しでも小さくできるよう、鉄道の安全を確保しつつ収支改善を図り、最終的な計画達成を目指す」と語った。
















