2団体4選手全国出場 卓球 初勝利へ練習に力 北海道菊卓会

2団体4選手全国出場 卓球 初勝利へ練習に力 北海道菊卓会
メダルや賞状を手に笑顔の選手たち

 苫小牧市の卓球クラブ、北海道菊卓会はこのほど、全農杯北海道卓球選手権大会(ホープス・カブ・バンビの部)兼全日本予選会と第41回北海道ホープス卓球大会(団体戦)兼全国予選会=いずれも5月、根室管内中標津町=で、男女の団体、個人の男女ともに2人が全国大会への出場権をつかんだ。女子団体の全国大会出場は初めてで、初勝利に向けて練習にも力が入っている。

 1978(昭和53)年に中学男子中心の卓球クラブとして発足した北海道菊卓会。2012(平成24)年から小学生の指導を始めたものの、菊池吉幸代表は「中学男子のクラブ―というイメージがまだまだ全道的にある」と話す。

 その中で、第41回北海道ホープス卓球大会、小学生の部門でも男女ともに団体戦で全国大会出場(いずれも準優勝)を決めた。男子は順調に勝ち上がったが決勝でスネイルズA(札幌)に敗戦。女子は決勝で美唄Star Jrに敗れたものの、「選手、ベンチ、応援が一体となり最高の雰囲気だった。全国へ―という全員の思いがプレーに出た」(菊池代表)。

 シングルスで2度出場している中村百花(拓勇5年)も「団体戦はみんなで協力するもの。声を出して士気を上げるよう意識した」。シングルスとダブルスで1戦ずつ出場した近森なつの(緑5年)は初の女子団体全国出場に「みんなで声を出しながら、1試合ずつ楽しんで頑張りたい」と気合を入れた。男子でシングルスに2度出場している佐藤裕眞(早来学園5年)は「ラリーでミスせず、攻撃できるボールを決めたい」と意気込んでいる。

 同時開催の全農杯北海道卓球選手権大会。ホープス(小学6年以下)男子で準優勝の後藤啓太(澄川6年)は「全道のランキングに入ったことがなかったのでうれしい」と笑みをこぼす。ドライブが安定し、威力を増してきたことで相手のミスを誘えるようになった。初めての全国大会へ「サーブを短いものに切り替えたことで攻撃できるようになった。ベスト16に残れるよう頑張りたい」と語った。

 カブ(小学4年以下)男子で3位入賞した田澤昊汰(泉野4年)は準決勝でストレート負けを喫するも、「相手の回転に合わせて打ち返せるようになった」と自ら成長を実感。バンビ(小学2年以下)でも全国経験がある実力者で、2度目の大舞台に「前回は予選敗退で悔しい思いをした。今回は予選を突破したい」と強い思いがある。

 菊池代表が「この子は強くなる」と太鼓判を押すのは、バンビ女子で5位入賞した鈴木愛佳(緑2年)。卓球歴わずか8カ月で、初めての全国大会出場権をつかんだ。大会ではサーブに少しミスが出たというものの、全国へ向けて「1点でも多く点を取りたい」と闘志を燃やす。

 藤田小百合(泉野4年)はカブ女子個人戦で惜しくも優勝を逃して準優勝。決勝の相手の伊藤(エレッズ旭川)にはこれまで無敗だっただけに、勝ち負けを意識し過ぎたあまり試合中に涙がこぼれたという。3度目となる全国大会は「結果よりも練習の成果を試合ですべて出し切りたい。残り期間の練習も集中して挑みたい」と話している。

関連記事

最新記事

ランキング

一覧を見る

紙面ビューワー

紙面ビューワー画面

レッドイーグルス

一覧を見る