太鼓演奏グループの苫小牧創作芸能研究会「樽前ばやし」(小坂龍三郎太鼓長)は10日、勇壮で躍動感あふれる新曲「樽前山(やま)」を苫小牧市表町のライブで披露した。同研究会結成30周年の記念に作った4分ほどの曲で、20~50代のメンバーの男女10人が息の合ったばちさばきを見せ、惜しみない拍手の祝福を受けた。これに先立ち、同市高丘の樽前山神社でも新曲を奉納した。
同研究会は、苫小牧市中心部の町内会や商店街の有志が1993年12月、埼玉県秩父市の「秩父屋台囃子(やたいばやし)」に感銘を受け、結成したのが始まり。30年の節目に当たり、3代目太鼓長の小坂さん(47)が自ら樽前山を登った際の高揚感を思い出し、頂上までの急な道のりや壮大な自然を力強く表現した。
市表町の空き店舗で開いた記念ライブではまず、初代太鼓長だった竹腰満廣さん(85)が趣味のドラムの経験を生かして作った「樽前おろし」を現役メンバー3人と演奏。さらに同会のオリジナル曲で2代目太鼓長の橋本清さん(73)が手掛けた「太平洋(うみ)」の後、メンバー全員が新曲の「樽前山」を披露し、迫力満点の太鼓を会場に響かせた。
演奏した市汐見町の田渕純子さん(48)は子育てで一時活動を離れていたが、再び参加。「誘ってもらえ、ありがたかった」と喜んだ。娘のひまりさん(9)は母のばちさばきを初めて見て「かっこよかった」。純子さんの母親の小岩多美子さん(71)は約15年前に病気で亡くした夫が会の発足時から純子さんと一緒に参加していたといい、「聞くのは久しぶりで、素晴らしかった。主人がいた頃を思い出した」と目頭を押さえた。
小坂さんは万雷の拍手に「喜んでもらえてよかった」とほっとした表情。7月の樽前山神社例大祭や8月のとまこまい港まつりでも演奏するほか、11月にはコンサートを計画中で、「これからも一生懸命たたいていく」と、さらなる発展を誓った。
















