環境影響調査を実施 ラピダス建設の美々地区で水質把握 千歳市

環境影響調査を実施 ラピダス建設の美々地区で水質把握 千歳市

 千歳市は、次世代半導体の国産化を目指すRapidus(ラピダス、東京)が進出を決めた千歳美々ワールド地区で、半導体工場の建設時から操業後の周辺環境への影響を把握するための河川と地下水の水質調査を実施する。環境影響調査に2112万円を計上した2023年度一般会計補正予算案を12日、千歳市議会厚生常任委員会(仲山正人委員長)で説明した。

 美々ワールド周辺は、ラムサール条約登録湿地のウトナイ湖(苫小牧市)に注ぐ美々川や、千歳湖などの豊かな自然が保全されている。このため市は、美々地区にあるごみ処理施設の市環境センターからの処理水や、周辺農家からの肥料の流出等を監視しており、美々川の水質調査と一帯の地盤沈下を監視する地下水位を調査している。

 ラピダス進出で工場建設に当たって環境アセスメントの必要はないが、建設時や25年を目指す操業後も地域住民や周辺地域を活用する団体、ウトナイ湖に関係する人たちが美々川や千歳湖を現状と同じく活用できるよう、美々川や千歳湖、地下水の水質調査を実施して周辺環境への影響の有無などを把握する。

 想定している調査は環境アセスを準用する方針。ラピダスが不使用を表明している有機フッ素化合物のPFOS(ピーフォス)とPFOA(ピーフォア)の有無もモニタリングする。

 このうち美々川の水質調査は8月から隔月で実施する予定。PFOSとPFOAの2項目を追加して最大37項目を調べる。調査ポイントも従来より4カ所増やし10カ所で行う。

 また、地下水の水質調査は11月から半年ごとに実施する。建設予定の工場周辺4カ所に25メートルの観測井戸を設置し、要監視項目の有機フッ素化合物を含む30項目を調査する。結果は随時公表する方針だ。

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