道は16日午後、鈴木道政2期目の最初の政策予算となる2023年度補正予算案を発表した。一般会計は2776億円で、知事選後の2定(第2回定例道議会)提出補正予算としては前々回(15年、2760億円)を上回り過去最大規模。「直向(ひたむ)きに北海道を前へ」を掲げた知事選公約の基本政策を積極的に盛った。22日に開会する2定に提案する。
補正は一般会計が2776億2800万円、特別会計が82億4800万円の計2858億7600万円。知事選があったため「骨格予算」となった今年度当初を加えた一般会計予算総額は前年度当初比2・3%減の3兆1517億円で、2年連続の減額予算となった。
補正後の一般会計の歳入面では、道税を前年度当初比4・7%増の6513億円、地方交付税は0・2%増の6380億円を見込む。道債の発行は2・1%減の5070億円。
歳出面では、職員の定年延長で退職手当が大幅に減少した人件費を2・4%減の5341億円に抑えたものの、道債の償還費が0・2%増の6515億円。投資的経費(3539億円、1・8%増)のほか、高齢化の進行に伴う保健福祉関係の義務的経費(3980億円、1・3%増)も膨らみ、厳しい予算編成を余儀なくされた。
410億円の収支不足を財政健全化対策である「行財政運営の基本方針」に基づき、160億円まで縮減。この不足分は財政調整基金を160億円取り崩して充て、8年連続で赤字予算を回避した。歳入に占める道債の依存度は前年度と同じ16・1%。鈴木道政がスタートした19年度(25・7%)に比べ9・6ポイント下回った。道債残高は23年度末で5兆8800億円になる見込みだ。
補正の重点政策としては▽暮らしを守る▽未来を創る▽地域と進める―の3本を柱に据えた。
「暮らしを守る」では、日本海溝・千島海溝周辺海溝型地震対策を加速するため、市町村が実施する津波避難施設の整備を支援する事業費として3300万円を盛り込んだ。不妊治療費や通院に必要な交通費を助成する事業も新規に盛って、6100万円を計上した。
「未来を創る」では、次世代半導体の国産化を目指すラピダスの千歳進出を重視。同社の製造拠点の整備に向けた支援を行うほか、半導体関連産業の集積を図る事業費として1億2000万円を盛った。また、「ゼロカーボン北海道推進基金」(通称)も100億円規模で創設。地域支援、産業振興、人材育成を進め、鈴木道政の看板政策を推進する。この他、食の海外販路拡大事業(6600万円)や北海道移住促進プロモーション事業(1500万円)も新規で盛り込んだ。
「地域と進める」では、隊員数全国1位の本道で地域おこし協力隊のサポートを強化する事業も2500万円で展開する。
■重点政策の主な新規事業(単位:千円)
【暮らしを守る】
・不妊治療費等助成事業61,783
・津波避難施設等整備特別対策事業費補助金33,000
・スマート林業実装推進事業71,160
【未来を創る】
・次世代半導体産業集積促進事業120,990
・ゼロカーボン北海道推進基金100億円規模
・洋上風力発電サプライチェーン構築・人材確保支援事業
30,735
・住まいのゼロカーボン化推進事業141,000
・観光の高付加価値化へ新しいガイド制度の実現に向けた環境整備事業28,878
・テーマ別観光推進事業56,756
・食の海外販路拡大事業66,452
・北海道移住促進プロモーション事業15,316
・就職氷河期世代就業支援促進事業7,737
【地域と進める】
・地域おこし協力隊支援パッケージ事業25,000
















