車体は大きくえぐれ、道路にはガラスが散乱していた。渡島管内八雲町の国道で18日起きた高速バスとトラックの衝突事故。現場はドクターヘリや救急車、警察車両が駆け付け、騒然とした雰囲気に包まれた。
事故は正午ごろ発生。バスは正面のガラスが割れ、突っ込んだとみられるトラックは道をふさぐように横向きに止まっていた。2台とも車体が大きくえぐれ、トラックの前方部分は跡形もなくひしゃげていた。
約10分後に現場を通り掛かった同町の団体職員男性(56)によると、ドクターヘリが近くの中学校に止まっていた。負傷者が救急車に運ばれる様子も目撃したといい、「いつも通勤で通る道。こういう事故があってほしくない」と声を落とした。
現場近くでジャガイモを栽培する農業の女性(69)は「こんな大きな事故が起きるなんて」と衝撃を受けた様子。事故の約30分後に自分の畑を見に行くと、トラックから逃げたとみられるブタ1頭が迷い込んでいたほか、上空にヘリが飛び、救助活動で辺りは緊迫していたという。
複数の近隣住民によると、現場は見通しが良く、緩やかにカーブした道。年に1、2回は単独事故が起き、付近には「スピード落とせ」と書かれた看板が立っているという。
一方、高速バスの運行会社「北都交通」(札幌市)の佐藤晃彦事業部長は同日夜、報道陣の取材に応じた。「大変重く受け止めている」と話した上で、亡くなった運転手の興膳孝幸さん(64)は勤続15年で、これまで重大事故を起こしたことはなかったと明らかにした。出発前のアルコール検査や体調に問題はなく、前日は休みだったという。
運行前の車両点検でも異常は見つからなかったといい、「過失はどちらにあるのかまだ分からない」としつつ、「安全運行はわれわれの責務。亡くなった方やご家族に大変申し訳ない」と沈痛な面持ちで語った。

















