一般財団法人自然公園財団支笏湖支部は17日、樽前山の北山麓に位置する苔の回廊「楓沢(かえでさわ)」を巡る自然観察イベントを行った。コケに覆われた渓谷の神秘的な情景が参加者を魅了していた。
市内外の5人が参加し、千歳市モラップの旧モーラップ樽前荘前の駐車場から同支部の自然解説員先田次雄さん(71)の案内で、歩いて同回廊を目指した。
樽前山の噴火に伴う火砕流堆積物が固まった後、土石流による浸食でできた枯れ沢で、最大8メートルもの切り立った壁面をコケが覆う光景に「すごい」などと感嘆の声が上がった。
先田さんは、岩に浸透した雨水や霧でコケは育っているとし「岩の水によって沢の温度は周囲よりも数度低い」と説明。場所によって観察できるコケが異なり「正式な調査はしていないが、苔の洞門と同様、約100種類と推定される」と解説した。
札幌市から母親と参加した大学生の奥津安見子さん(20)は「コケが思っていたよりもふさふさで印象が変わった。沢もひんやりしていて、心地よかった」と感動していた。
















