今月１１日、日曜の夕食時のことだった。自宅の中で大きな揺れを感じ、ほどなくして携帯電話から緊急地震速報の警報アラームが鳴った。浦河沖を震源地とする大きな地震が起き、東胆振では厚真町で最も大きい震度５弱を観測した。

　幸いけが人や建物の倒壊など目立った被害はなく、胸をなでおろしたが、久しぶりに背筋が凍り付くような感覚に襲われた。

　最近のニュースを見ていても、全国各地でやたらと地震が多い気がする。５月の大型連休中に石川県の能登地方で最大震度６強の地震があったり、千葉県でもたびたび大きな揺れに見舞われたりしている。大きさは違えど、私たちが住んでいる東胆振や日高地方も決して例外ではない。

　現在、行政や民間、学校などの現場で災害時の備えを進めているが、正直「こうすれば、絶対に大丈夫」という正解はないのかもしれない。しかし、私たちが今できるのは有事に「備える」こと。今回の地震で再度、気を引き締め直した。（石）