山林を舞台に、地図上に記されたポイント(通過地点)をクリアし、ゴールまでのタイムを競うスポーツ、オリエンテーリングの体験会が7月8、9両日、苫小牧市高丘ハイランドスポーツセンター周辺を会場に開かれる。体験会の担当者は参加者を募っている。
同競技は、初見の地で方位磁針などを用いて地図と現地の環境に素早く対応し、進路を定めてゴールを目指す、走力と読図力のバランスが問われる。
発祥はスウェーデンの軍事訓練とされ、北欧地域で人気の高いスポーツ。国内でも各地でさまざまな大会が開かれており、外国人参加者も多い。
体験会当日は同会場周辺で、全日本大会の切符が懸かる第28回札幌オリエンテーリングクラブ大会が開催される。長距離、短距離の2種目で延べ300人の参加者が最短、最速を目指して山林を巡る。
体験会の考案は鈴木雄輔氏(レッドイーグルス北海道ゼネラルマネジャー)。学生時代に競技を始めて40年がたち「多くの市民の皆さんに競技の魅力を知ってほしい」と札幌オリエンテーリングクラブ大会が行われる当日に体験会の実施を考案した。「体験会では2キロのコースを山歩き感覚で歩いて、競技の雰囲気を味わってほしい」
鈴木氏は1979年に東京大学入学後、オリエンテーリング部に入部。在学時は全日本学生選手権(インカレ)優勝メンバーとして活躍。ワールドカップ日本代表として、アメリカやイタリアなど数カ国で実績を残してきた経歴を持つ。「競技を知らない人に、普段味わえない楽しさやゴールした時の達成感などを味わってほしい」と話した。
体験会(雨天中止)は7月8日正午、9日午前10時からそれぞれ2時間を予定。事前の申し込みは不要で運動のできる服装で参加できる。2人以上のグループで計2台のスマートフォンを用いて体験。1台はコンパスアプリ、もう1台は「ナビたび」というアプリをインストールして参加を呼び掛けている。
体験会の問い合わせは鈴木氏メールyusukesuzuki3@hotmail.comまで。

















