新千歳空港など道内7空港を管理・運営する北海道エアポート(千歳市、HAP)は21日、2023年3月期(22年度)連結決算を発表した。営業損益は125億3900万円、当期純損益は198億8800万円の赤字。19年8月の設立以来4期連続の赤字決算だが、新型コロナウイルス流行で打撃を受けた旅客需要は回復傾向で、赤字幅を前期から112億2400万円圧縮した。
同日、定時株主総会を開き、22年度決算を報告、承認した。同社は20年度に道内7空港の民営化を完了し、20年度以降はグループ連結決算を発表している。
22年度の売上高は373億9100万円。札幌国際エアカーゴターミナル(SIACT)など子会社の吸収合併もあり、前年度比48・3%(121億8200万円)増と大幅に伸びた。経常損益は201億1600万円の赤字(前年度は311億7900万円の赤字)となった。
22年度事業計画はコロナ禍の影響を見越し、旅客数の想定や業績の見通しを2パターン示したが、営業損益170億円の赤字とするなどの目標は上回った。道内7空港合計の乗降客数は22年度、前年度比89・4%増の2224万人に回復。ただ、「コロナ前」の19年度比では26・3%減にとどまるほか、施設の減価償却費で200億円を計上するなど負担が大きく、赤字決算を余儀なくされた。
蒲生猛社長は同日の決算発表で「安心できないが光が見えてきた」と説明。新千歳と中国本土を結ぶ国際線の旅客定期便が、7月に再開を予定するなど明るい話題に触れつつ、課題について「人材確保が第一」と説明。若手に手厚くベースアップしたことを明かし、正社員平均で2・1%(5900円)増、初任給で3・9%(8000円)増などの条件をアピールしながら採用活動を強化する。
また、次世代半導体製造Rapidus(ラピダス、東京)の千歳進出を受けて「これまで観光一辺倒だったが、世界最先端の企業という2本目の足ができる。大変ありがたい」と強調し、「人や物の流れで大変大きな意味を持つ。(効果を)空港に取り込めるよう役職員一丸で取り組む」と意欲を見せた。
















