道警やじ排除控訴審判決 原告1人逆転敗訴 札幌高裁 「危険切迫し妥当」

道警やじ排除控訴審判決 原告1人逆転敗訴 札幌高裁 「危険切迫し妥当」

 2019年参院選での安倍晋三元首相の応援演説にやじを飛ばした札幌市民2人が、道警の警察官に排除され精神的苦痛を被ったとして、道に計660万円の損害賠償を求めた訴訟の控訴審判決が22日、札幌高裁であった。大竹優子裁判長は、うち1人に対して道に33万円の支払いを命じた札幌地裁判決を取り消した。

 原告は大杉雅栄さん(35)と桃井希生さん(27)。大竹裁判長は、大杉さんに関し、制止された後も「安倍辞めろ」などとやじを飛ばし聴衆に腕を押されていたことから「暴行を受ける具体的で現実的な危険性が切迫していた」と指摘。警察官職務執行法上、適当で、手段は妥当だったとし、大杉さんの主張を退けた。

 一方、桃井さんが排除された後も約1時間にわたり警察官に付きまとわれたことについては「警察法の任意手段として必要、相当な範囲を超えて違法」と指摘。表現の自由などを侵害したと判断し、55万円の支払いを命じた一審判決を支持した。

 判決後の報告集会で、大杉さんは「判決を聞いた時に頭が真っ白になり、悔しさを感じることができない」と語った。桃井さんは「大杉さんだけが駄目で、私がいいというのは、意味が分からない。何が表現の自由なのか分からない」と話した。

 道警監察官室の話 判決内容を精査し対応を検討する。

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