水泳 アブロス日新5選手闘志 JOC夏季大会切符つかむ

水泳 アブロス日新5選手闘志
JOC夏季大会切符つかむ
全国大会を決めた(左から)堀葵、堀稜、鷲尾、熊谷、棚澤

 苫小牧市のアブロス日新スイミングクラブ所属選手5人が5月に札幌市で開催された第36回札幌春季水泳競技大会で、第46回全国JOCジュニアオリンピックカップ夏季大会(8月、東京都)の参加標準記録を相次いで突破した。5人は「(JOCでも)全力を出して良い結果を残したい」と闘志を燃やしている。

 JOC夏季大会は50メートルの長水路で行われるジュニア世代の全国大会。年齢、泳法、距離別の男女各種目で設定された標準記録を突破したトップスイマーが集う。

 アブロス日新は、男子13歳~14歳個人メドレー200メートルと400メートル、4×100メートルフリーリレーと、同クラブ最多の3種目で出場する鷲尾欣太郎(啓北中3年)、同リレーで熊谷篤(啓明中3年)、堀稜一郎(和光中2年)、棚澤昊士(緑陵中2年)、女子15~16歳100メートル平泳ぎで堀葵(駒大苫小牧高2年)が全国の切符をつかんだ。

 鷲尾は個人メドレー400メートルで会心の泳ぎを披露。身長180センチの実力者は、指導する大江俊彰コーチも太鼓判を押す期待のスイマー。4分33秒31の全国標準を大幅に更新する4分30秒38の自己ベスト、大会新で切符をつかんだ。バタフライ、背泳ぎ、平泳ぎ、クロールと前半からハイペースでタイムを刻んだ鷲尾。普段は苦手な平泳ぎでやや失速したが入りからうまくいった」と勢いそのままにゴール。

 個人メドレー200メートルは春に全国標準記録を突破。このほか、夏季大会までの期間内に100メートルの自由形、背泳ぎも記録突破を目指している。

 4人全員が全国大会経験者と実力者ぞろいのフリーリレーでは、3分40秒07をマークして大会新。全国標準を0秒78上回る泳ぎで切符を手にした。1泳の鷲尾は54秒01。「53秒台を狙っていた。焦りからバランスを崩し、水を強く後ろまでかけなかった」。2泳の熊谷は54秒83と自己ベストに0秒80及ばず。がむしゃらに好タイムを目指した結果、自分のフォームを乱したが「いつも通りの泳ぎができれば自然とタイムも出る。自分に厳しく練習をこなして本番に臨みたい」と意気込みを語った。

 3泳の堀稜は56秒10の自己ベストでつないだ。苦手なターンで2度のミスがあった中で「もう少し良いタイムが出せた。ターンの練習を重ねたい。本戦は長水路なので得意舞台」と話した。

 アンカーを担う棚澤は55秒13と自己ベスト。「3人がつないでくれたタイムを最後に全力で締めくくりたくて攻めた結果、水をつかめなかった」と納得の泳ぎではなかったものの、着実に記録を伸ばした。「本戦ではベスト8を狙って全力で泳ぎたい」と4人が口をそろえた。大江コーチは「全員が個々の力を発揮してほしい」と期待を膨らませる。

 女子100メートル平泳ぎの堀葵は1分10秒87で全国標準を突破。「前半は自己ベストを上回るペースで泳げたけど、最後のターンでのミスが響いた」と振り返る。「フォームが改善され、持久力が付いてきた。まだ不安定な泳ぎだが本番に強い選手」と大江コーチも目を細める堀葵は、平泳ぎ200メートルの全国標準突破も目指す。「手と足のタイミングや重心の動きを意識しながら練習して、後半の50メートルでもタイムを伸ばせるようにしたい」と闘志を燃やしていた。

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