―ラピダス千歳進出の受け止めは。
「プラスになる。本学は光関係だが、デバイス材料やデバイス、システムをつくっているので、ぴったり。非常に好意的で、できることなら協同で教育研究、開発をしたい。最先端の半導体技術はちょっとすご過ぎるが、その関連研究はどうか、そのための基礎的はどうかとか、(大学と同社は)隣なので一緒に勉強できれば。どういう関係で取り組めるかはこれからになるが、学生にとっては良い刺激になる」
―半導体に関連する分野で、どのような学習機会を提供し、人材を輩出してきたか。
「光デバイスとか半導体材料関係の研究はしているが、卒業研究や大学院で専門的に学ぶ状況にはない。それでも例年、5人程度は半導体を造っている会社に就職している」
「電子光工学科では電子回路や半導体工学、電気回路を学ぶことができる。ラピダス社の小池淳義社長は、人工知能を導入し、半導体を効率的に造ると話しているが、関連するデータサイエンスやAI、システム工学、情報工学などの勉強もできる」
―今後、授業内容の変更や拡充は。
「大学院理工学研究科で、情報科学か電子情報工学分野の科目を担当する教授を新たに公募している。来年の4月1日付で着任してもらい、ラピダスが進めようとしているLSI(大規模集積回路)のチップをつくる研究や開発をしていきたい」
―ラピダスの進出を受け、入学希望者などに変化は。
「11日に実施したオープンキャンパスも、定員250人があっという間に埋まった。ただ、ラピダス関係と言うよりも、情報系の理工学大に興味ある高校生が増えている印象で、それにプラスして半導体に興味を持つ学生が増えてくれればいいなと思う。子どもの進学先を検討している保護者から、ラピダス関連の問い合わせも寄せられている」
―産学官組織「北海道半導体人材育成等推進協議会」にも参画している。
「2日の協議会初会合にオンラインで参加したが、行政や他の教育機関と共に、改めて人材を育てていく大切さの認識を共有できた。(同社は)スタートアップまでの人材は確保済みだと思うが、大量生産で商品化する際に人材が必要になる。今後、ラピダスがどのような人材を求めているかを把握し、それに合わせて大学はどのようにしなければならないかを考えていきたい」
公立千歳科学技術大学
理学と工学が融合した「理工学部」(応用化学生物学科・電子光工学科・情報システム工学科)と大学院「理工学研究科」がある。5月1日現在、学生数は1103人、院には前期69人・後期7人が在籍。2019年4月に公立化した。ラピダス建設地付近の千歳市美々に立地する。
















