図書館と福祉拠点の機能を併せ持つ複合施設、苫小牧市東開文化交流サロン(東開町2)が昨年12月1日に開館し、半年が過ぎた。小中学生や乳幼児連れの家族らを中心に利用が進み、5月末までの来館者数は3万人を超えた。地域福祉の拠点としてさらに活用が進むことを願い7月2日、同サロンの在り方について考えるイベント「サロンづくりサロン」を開く。
同サロンは、新千歳空港の24時間運用拡大に伴う地域振興策の一環で整備された。市内の共同事業体「Social Library Platform(ソーシャル・ライブラリー・プラットフォーム)東開町」が指定管理者として運営する。
多目的ホールやキッチンを備えた個室、カフェ、ギャラリーなどを設置。図書スペースは蔵書2万8000冊を誇り、市内の公共図書館では最大規模の絵本ホールもある。多世代の市民が活発に交流する中で認め合う意識の醸成を図ったり、それぞれの立場から地域課題の解決策を探ったりする市内初の共生型地域福祉拠点を目指す。
池田圭吾館長によると、オープン当初は近隣の高齢者の利用が目立ったが、放課後を友人らと過ごす児童生徒や絵本ホールでくつろぐ乳幼児連れの親子の姿が増えている。
月の来館者数は、昨年12月から今年1月までは4000人台だったが、3月以降は6000人台で推移。5月末までの累計は3万3017人に上った。
高齢者と子どもが一緒に楽しめる、ひな人形の飾り付けやぜんざい作り、紙飛行機製作などのイベントを次々と企画。5月には施設裏手に農園を設け、野菜作りを軸とした交流の輪も広がっている。
こうした催しに加え、図書スペースを生かした間接的な交流も。参加者がそれぞれのテーマに沿って集めた本を展示する書棚作りや、本の感想や他の人に読んでほしい箇所などを書き込んだ付箋を蔵書に貼ったりするワークショップも毎月開いてきた。池田館長は「多くの人に利用してもらっていることは非常にありがたい」と話す。
最近は来館者の1人が子どもたちの道路への飛び出しを問題視し、スタッフに相談。他の来館者も交えて対策を考え、看板設置に向けて行動を起こした―といった事例も。池田館長は「地域づくりの拠点機能としても少しずつ浸透し始めている」と手応えを語る。
一方、いまだ同サロンの存在を知らない市民も多く、「地域ニーズの把握の難しさを感じている」とも話す。開館半年の節目に合わせ、2日午後1時半から、市民と一緒にこれからのサロンの在り方を話し合うイベントを開き、さらなる利用を促したい考えだ。定員30人、参加無料。
申し込み、問い合わせは同サロン 電話0144(84)7956。
















