ホッキ貝 生産海域を細分化 苫漁協 来月1日から夏漁解禁 貝毒出荷規制は漁協単位に

ホッキ貝 生産海域を細分化 苫漁協 来月1日から夏漁解禁
貝毒出荷規制は漁協単位に
検査機関に送るホッキを箱詰めする漁協職員=29日午前10時ごろ

 道はホタテを除く二枚貝の「生産海域」を今年度から細分化した。苫小牧、鵡川、いぶり中央の3漁協はこれまで、太平洋西部海域としてひとくくりだったが、これを各漁協単位に改めた。従来はひとたび貝毒が発生すると、海域全域で出荷の自主規制を余儀なくされたが、漁協単位の対応が可能になった。26日にいぶり中央でまひ性貝毒が発生する中、水揚げ日本一のホッキ貝を漁獲する苫小牧漁協は、週1回の検査体制を敷いて7月1日の夏漁解禁に備えており、「苫小牧産ホッキの安心、安全をアピールしたい」と強調している。

 道はホタテ貝を除いた二枚貝などの生産海域を、道内22カ所から各漁協管理の73カ所に細分化した。きっかけの一つが昨年7月に太平洋西部海域で発生した、ホッキ貝などのまひ性貝毒検出案件。いぶり中央漁協が水揚げしたホッキ貝から、国の基準を上回るまひ性毒素が検出され、苫小牧、鵡川を含めて同海域として約1カ月の漁自粛を行った。

 苫小牧産ホッキ貝は、毒性値が国の基準を下回り続けたが、禁漁で足並みをそろえたのに加え、自主規制直前に出荷したホッキを自主回収して多額の損失を出した。これらの背景から道には改善を求める声が多く寄せられていたといい、道水産局水産経営課は「各漁協単位で毎週検査を行う」との条件付きで、生産海域の細分化に踏み切った。

 従来は苫小牧、鵡川、いぶり中央の3漁協が毎週、持ち回りで貝毒検査を行っていた。苫小牧の検査は月1~2回だったが、週1回と回数が増えることになる。費用負担も数倍になる見通しだが、苫小牧漁協の赤澤一貴総務部長は「ホッキの安全性を担保するためには必要なこと。他の海域状況に左右される心配がなくなり、生産者にとっても安定して漁ができるのはプラス」と歓迎する。

 27日からいぶり中央が貝毒発生により漁を自主規制する中、苫小牧漁協は29日午前に今週の貝毒検査を実施。苫小牧沖で水揚げしたホッキ貝30個を、日本冷凍食品検査協会札幌検査所(札幌市)に送った。30日午後までに結果が判明する予定で、「安全を確認した上で7月1日の漁解禁を迎えたい」と話している。

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