苫小牧市明徳町の絵画講師工藤幸俊さん(74)の水彩画「秋水に浮かぶ」が、「110周年記念日本水彩展」(日本水彩会主催)の一般公募で石井鶴三賞に選ばれた。全国の水彩画展で最も長い歴史のある公募展。今回の入賞で会友への昇格を果たし「こんなに早く(会友に)なれるとは」と喜んでいる。
同会によると、一般公募には全国から758点が寄せられ、6月13日に入賞作品24点が発表された。石井鶴三賞は7位に相当する賞だという。
「秋水に浮かぶ」は、北大苫小牧研究林(高丘)の沼が題材で、サイズはF50号(116・7センチ×91センチ)。水底に沈む落ち葉、水面に反射した青空や雲などを写実的に描いた。工藤さんは「水平より上の景色だけでなく、足元にも絵の題材があることを表現したかった」と語る。
同展への参加は3回目で初出展の2021年に入選を果たし22年は奨励賞、今年はさらに上位の石井鶴三賞を受賞した。「連続入賞にはびっくりしているが、励みになる」と笑顔だ。
9年前に市内の絵画サークル山音水彩会の創設者木村好(よしみ)さん=春日町=の個展に刺激され、絵画を始めたという工藤さん。現在は、同会や小中学生向けの「子ども絵画クラブ」で指導に当たる。
工藤さんは「水彩ならではの『ぼかし』や『にじみ』を工夫したが、まだまだ研究していく必要がある。納得のいく絵を描けるよう今後も精進したい」と述べた。
受賞作品は9月にかけて仙台、名古屋、広島、京都を巡回。市内では、11月の山音水彩会の絵画展への出展が予定されている。



















