古民家でレストラン ハンバーグ専門店「真鹿」 あか牛を使った2種類提供  厚真

古民家の店舗前でアピールする「真鹿」のスタッフ

 厚真町豊沢地区フォーラムビレッジにある古民家「旧山口邸」を活用し、「Open Town(オープンタウン)厚真一般社団法人」がハンバーグ専門のレストラン「真鹿(まじか)」の営業を本格化している。熊本県阿蘇市で生産するあか牛を使った2種類のハンバーグを提供し、来店客は家屋の趣を楽しみながら味わうことができる。総料理長の西田浩隆さん(40)は「道内で(あか牛の)本格的なハンバーグを食べられるお店はあまりない。多くの人に食べてもらいたい」と話す。

 Open Town厚真(一社)は町に関わる企業4社による組織で、旧山口邸を指定管理、運営している。昨年末に同邸宅で民泊を開業し、レストランは併設する形で6月3日にオープンした。

 ハンバーグは、畜産業や肉製品の製造・加工、販売などを行う「GOOD GOOD(グッドグッド)」=本社大阪市=が取り扱うあか牛の放草牛を100%使ったひき肉で作るものと、牧草牛の肉に放牧豚やエゾシカの肉を混ぜた合びき肉で作るものを用意。4種類の特製ソースから好きなものを選んでもらい、それぞれ1個(110グラム)1150円、2個1650円で提供する。家族連れに合わせたキッズメニューも。米や卵、野菜は町内や近隣から仕入れ、地産地消を実現している。

 都内や本場のイタリアで料理の腕を振るってきた西田総料理長は「子どもからお年寄りまで食べやすいのがハンバーグ」とアピールする。

 旧山口邸は、福井県の民家によく見られる越前型民家の遺構で、貴重なエンジュの木材が各所に使用されていることなどが特徴。落ち着いた雰囲気の店内にはテーブルが16席あり、スタッフ6人で対応に当たる。道内の生産者から取り寄せた、生活に必要な野菜や調味料などの物販も扱っており、「厚真や近隣の方が気軽に来られる、道の駅的な情報発信の場所になれば」と構想を語る。

 営業時間は午前11時~午後3時(ラストオーダー同2時30分)。定休日は火、水曜日。電話0145(29)8261。

関連記事

最新記事

ランキング

一覧を見る

紙面ビューワー

紙面ビューワー画面

レッドイーグルス

一覧を見る