中国の格安航空会社(LCC)春秋航空は8日、新型コロナウイルス感染拡大の影響で運休していた新千歳―上海線を再開した。新千歳空港と中国本土を結ぶ国際線の旅客定期便は、2020年3月以来約3年4カ月ぶりの復便。11日には中国の航空大手・中国国際航空も、新千歳―北京線を再開する予定だ。「コロナ前」は新千歳の国際線としては、中国が国や地域別では最多の利用だったとあり、インバウンド(訪日外国人旅行者)の本格回復、本道経済や観光の活性化にかかる期待は大きい。
新千歳―上海線の再開初便は8日正午すぎ、エアバスA320型機(180席)が、上海から観光客ら133人を乗せて新千歳に到着した。北海道エアポート(HAP)などの関係者らが横断幕を掲げ、記念品をプレゼントするなど華やかに出迎えた。本道への直航便再開初日に合わせて旅行の計画を立てたという曾海燕さん(60)は「小樽や富良野、美瑛に行きたい。きれいなお花や、おいしい食べ物を楽しみにしている」と笑顔を見せた。
同社は毎週火・土曜の週2往復の運航を予定している。「コロナ前」は同路線で多い時に週14往復し、年間延べ35万人の利用があったというだけに、春秋航空の李剣専務取締役は「徐々に増便していきたい」と意欲。「コロナも終わり、経済が戻ってきた。中国で北海道の人気は高い。団体旅行はまだ解禁されていないが、個人旅行は今後増える」と強調した。
新千歳の国際旅客定期便は、コロナ感染拡大が本格化する直前の20年1月、北京や上海、天津、南京など10路線、週71往復を運航し、国や地域別では最多の利用を誇っていた。中国から日本への団体旅行は解禁されていないが、在札幌中国総領事館の夏少傑代理総領事は再開セレモニーで「もっと多くの中国からの直航便が再開し、人的交流がコロナ前の水準に回復し、超えることを期待している」と力を込めた。
一方、新千歳はコロナ禍による打撃で、グランドハンドリング(地上支援業務)の人手不足が続いており、李専務も「新千歳は昼が混雑していて、ハンドリングの対応が難しい。便を増やすため協力してもらえれば」と希望する。中国国際航空も新千歳―北京線を11日から、毎週火・土曜の週2往復の計画で再開するが、「コロナ前」は週7往復しており、運航状況によってはさらなる増便も検討。今後は旅客需要の回復、増加に合わせた受け入れ態勢の強化が課題となりそうだ。
















