苫小牧市美術博物館大学講座が8日、同館研修室で開かれた。萩原建設工業(本社帯広市)の特別顧問関口信一郎さん(72)を講師に迎え、「世界に開かれた港湾都市の創造 苫小牧港の歴史」と題した講義を実施。市民ら87人が聞き入った。
関口さんは岩手県出身で札幌市在住。北大大学院工学研究科を修了し、道開発局などに勤務。2001年に工学博士を取得し、「北海道みなとまちの歴史」などの著作がある。苫小牧の港湾事務所にも所長として2年間務めた。
講座では、今年で開港60周年を迎えた苫小牧港について解説した。1948年に苫小牧港の港域が告示され、翌年には港湾統計法による調査指定港湾として官報に登録された。その後、すぐに同盟会が結成され、国費獲得や東突堤115メートルの試験工事に着手した流れを説明。関口さんは「港湾として認められてからの動きが早い。(苫小牧は)港を中心に実践的な都市計画を策定し、工業地帯とまちをつくり上げることに成功した」と述べた。
美園町の主婦(77)は「港のことをこんなに詳しく聞いたことはなかった。いろんな人が努力して今までつなげてくれたんだなと思った」と感慨深げに語った。
















