ホッキ貝から道の基準を上回るまひ性毒素が検出されていた苫小牧漁業協同組合(伊藤信孝組合長)は、10日の検査で規制値を2週連続下回り、11日に夏ホッキ漁をスタートした。初日は約1・5トンを水揚げし、1キロ当たりの卸値1350~609円で取引。水揚げ日本一を誇る苫小牧産ホッキの待ちに待った漁解禁で、前浜には漁業者らの笑顔が広がった。
同漁協の夏ホッキ漁解禁日は7月1日。6月29日に調査のためホッキを水揚げし、同30日に道などが定めるまひ性貝毒規制値1グラム当たり3MU(マウスユニット)を上回る3・1MUを確認した。道は2週連続で規制値を下回らなければ出漁できない「自粛規制」を要請し、同漁協も受け入れて安全、安心な特産品を食卓に届けようと検査を展開。今月3日に2・2MU、10日に2MUと2週連続で規制値を下回った。
夏漁は、夏ホッキ部会(工藤政吉部会長)所属の漁船14隻、漁業者35人体制。11日は毛ガニ籠漁の初水揚げと重なったため、初日としては少ない4隻の操業にとどまったが、第十八海進丸の堀川隆志副船団長(57)は「やっと出漁できて安心した」と笑顔。取れたてのホッキ貝に「去年に比べて大きく感じる。安定した価格で何より貝毒が出ることなく漁をさせてもらえたら」と願いを込めた。
赤沢一貴同漁協総務部長も「まずはひと安心」と胸をなで下ろした。道は今年度からホタテを除く二枚貝の生産海域を漁協単位に細分化。鵡川、いぶり中央と共に太平洋西部海域に属していた苫漁協は、週1回の貝毒検査を行うことにより単独で前浜の安全性を保証しており、「引き続き安全、安心なホッキを提供できるよう、しっかり対応していきたい」と強調した。
同漁協のホッキ漁は資源管理を徹底し、2000年から漁獲量日本一を継続している。5、6月の産卵期を禁漁期間とした上、夏(7~11月)、冬(12~翌年4月)に漁期を設定。漁獲は道の規則で殻長7・5センチ以上だが、同漁協は独自基準で9センチ以上とし、ホッキ貝の成長を促している。今季の漁獲ノルマは前年計画対比31トン増の891トンに定めている。
















