苫小牧市内に自生するハスカップの保全活動に取り組む地元の官民連携組織「ハスカップバンク」は8日、市サンガーデン(末広町)を主会場にイベント「とまこまいハスカップライフ2023」を開催した。バスツアーや苗木販売なを行い、自生種の価値を発信した。
ハスカップを市民により身近な果実にしようと、市と共催して初めて開いた。
バスツアーには市民19人が参加し、最初に北海道大学苫小牧研究林(高丘)を見学した。研究林のスタッフが通常立ち入り禁止にしている区域を案内し、「研究林は研究機関で教育機関でもあり、森林管理も担っている」と役割を説明。林内で行われている生態学に関する貴重な研究実績も紹介し、参加者は興味津々の様子で耳を傾けていた。
次に展示内容が大幅にリニューアルされたウトナイ湖野生鳥獣保護センター(植苗)に立ち寄り、最後に自社敷地内でハスカップ園を管理する出光興産北海道製油所(真砂町)で摘み取りを体験した。実を味わいながら収穫していた市内ときわ町の黒川幸子さん(70)は「60年以上前に勇払原野でハスカップをたくさん取った思い出がある。自生種を残す活動を続けてほしい」と願い「研究林があんなに深く研究をしているとは知らなかった」と感心していた。
市サンガーデンでは、ハスカップの枝を使った小学生対象のようじ作り体験や種から2年かけて育てた苗木の販売を行い、人気を集めた。講座でハスカップの育て方を教えた道立総合研究機構林業試験場(美唄市)の脇田陽一森林環境部長は「勇払原野のハスカップは独特な増え方をしている。守っていくために、皆さんも育てよう」と呼び掛けていた。
















