利便性より高く ごみ集積庫を共同研究 苫小牧高専

利便性より高く ごみ集積庫を共同研究 苫小牧高専
作業員と一緒にごみ回収を体験する学生(中央)

 苫小牧工業高等専門学校フロンティアコース5年生と専攻科1年生の8人が今年度、市や地元清掃関連企業と共同で「ごみステーション」へのより利便性の高いごみ集積庫設置に向けた研究を続けている。9月11日の成果発表会での提案に向け、収集現場にも足を運び、作業員、市民の双方にとって使い勝手の良い集積庫を模索している。

 同校が推進する産学連携事業の一環。日頃の研究や学習を通じて培った専門知識をより実践的に生かすため企業が抱える課題に協力して取り組む。

 学生8人の専門分野はそれぞれ異なるが、共通してごみ問題に関心があったため研究に着手。市ゼロごみ推進課から市内でのごみ集積の問題点について講義を受けた後、2グループに分かれてアイデアを出し合ってきた。

 燃えるごみ収集日の7日は、実際にごみ収集作業を体験。苫小牧清掃社とエンジニアサービスの協力で、桜木町と日吉町の2地区を回る収集車に分乗し、作業員と共にごみの詰まった袋を回収した。

 学生たちは木製や網型、アルミ複合板製の折り畳み式など、さまざまなタイプのごみ集積庫が実際にあることに戸惑いつつ熱心に作業。作業員が乗り降りする際、片方の手袋を毎回外していることや回収作業中にごみを出しにくる住民もいること、カラスよけのためシートで覆うごみ集積庫がある現状などを学習した。

 10日は同校で、市や苫小牧廃棄物協同組合の加盟企業と情報交換。「アルミ複合板製は再利用しづらい」「中身が見えないとごみがあるのか分からず、時間のロスにつながる」「(ごみ集積庫が)深いと取り出すのが大変」など7日の感想を共有した。

 応用化学・生物系の小野眞太郎さん(19)はごみ収集体験を通じ「回収作業そのものよりも(集積庫の)網を上げたり、畳んだりする手間が大きいことが分かった」と強調。作業員、市民共に使いやすいようごみ集積庫を両開きにするアイデアを挙げた。

 もう一方の班は、材料費がかからず、かつ再利用が可能な新聞紙で、紙れんがの集積庫を試作中。その一人、機械系5年の桜井翔さん(19)は「雨が降ったらどうなるのか。天候に左右されると思うので成果発表まで実験を重ね、完成させたい」と語る。

 苫高専では、建設業界のICT(情報通信技術)化や高湿度冷蔵庫を利用した国産サクランボの超長期保存方法といった7テーマで、計52人の学生が9月の成果発表会に向け、企業などとの共同研究を進めている。

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