白老町は14日、町民が町内を運行する公共交通バスの利用法を学ぶ「町地域公共交通の乗り方教室・勉強会」を町総合保健福祉センターで開いた。昨年に続き2回目。24人が参加し、座学や乗車体験でバスの乗り方や乗り継ぎ方を確認した。
同町の公共バスには、地域循環バス「元気号」、市街地を中心に巡回する交流促進バス「ぐるぽん」、予約に応じて自宅前などで乗降可能なデマンドバス「カムイ号」がある。
町は、高齢者が運転免許証を自主返納しやすい環境を整え、高齢運転者による輪禍を減らす取り組みを進めており、その中で地域公共交通回数券を配布し、公共バスの積極的な利用を呼び掛けている。
同教室では、北海学園大学工学部教授の鈴木聡士さんが「公共交通の現状と未来に向けて」の演題で講演。バス利用では、自家用車利用よりも二酸化炭素排出量を減らして環境負荷を軽減でき、高齢者の死亡事故などの輪禍を減らせるメリットがあるほか、15キロ離れた場所に出掛ける際の消費カロリーが自家用車利用の2倍以上になって健康にもいいことをアピールした。
参加者は、公共バス回数券の使い方などを学んだ後、「ぐるぽん」の広域ピストン便や市街地循環便、「元気号」に乗り継ぎ、会場とJR白老駅などを行き来する体験をした。

















