駒大苫小牧高校女子硬式野球部が22日に兵庫県丹波市などで開幕する第27回全国高校女子硬式野球選手権大会に挑む。選手は今年3月の全国選抜大会2回戦で敗退した悔しさをバネに練習に励んできた。大会を目前に佐藤瑚々七副主将(3年)は「焦りはない」と自信をのぞかせる。目標は日本一だ。
大会には58チームが出場。競技は8月1日を最終日とする11日間でトーナメントを繰り広げ、決勝は阪神甲子園球場で行う。駒大苫は22日の初戦で山陽(広島県)と激突。勝つと24日の2回戦で、今春の選抜大会ベスト8でシード校の折尾愛真(福岡県)と当たる。
駒大苫は選抜大会の2回戦で強豪・神戸弘陵(兵庫県)にあと一歩及ばず0―1で惜敗した。結局同校が選抜を制しており、雪辱に燃える駒大苫は打ち損じを減らすための打撃練習に注力。「低く速い打球」を目指し、最終調整のトレーニングは熱を帯びた。
茶木圭介監督は「選手たちは言われたことをこなすだけではなく、練習や試合の中で自分たちが工夫して取り組んでいる姿勢が見られた」と評価。大会に向けては「ここまで苦しくつらいことがたくさんあったので、まずは試合を楽しんでほしい。それが良い結果につながる」と確信する。
選手は互いに厳しい声を掛け合い、自ら課題を見つけ、解決に向けた話し合いを重ねてきた。「チームをいかに導けるか、笑顔で最後の大会を終えられるかを考えてきた」と佐藤副主将。「課題の克服に向けてチーム一丸となって取り組んだ。大会直前まで成長し続け、日本一に向けて一戦必勝で臨む」と勝利への強い思いを語った。

















