文部科学省が導入を推進する小学校高学年の「教科担任制」。一部教科を専門の教員らが教える制度で苫小牧市内の小学校では今年度、3科目13人の専科教員が配置され、質の高い授業と児童の学力向上が期待されている。
専科教員は中学、高校などの教員免許を生かし担任を持たず特定教科を専門に教える教員で、教科担任制の指導形態の一つ。2022年度から国の施策として本格的に導入され、同年度は3科目に12人が配置された。
ウトナイ小(手塚敏校長、児童数901人)では理科専科教員の神下哲明さん(35)が活躍中。昨年度まで6年生の担任だったが、中学校の理科教員の免許を持っており今年度、「理科専科」に起用された。
5年生のメダカの生態に関する学習では、卵やふ化したばかりの稚魚を用意し顕微鏡で観察する試みも。田渕悠一君(10)は「観察方法から卵のことまで詳しく教えてもらえ、授業は楽しい。もっとたくさんの事を教わりたい」と喜ぶ。小松修作教頭も「授業展開が上手で、他の先生方の手本になる」と歓迎する。
神下さんは「担任を持っていた時に比べ、実験の準備に多くの時間を割け、複数クラスで同じ授業をするので改善にもつながる」と強調した上で「クラス担任ではないので、時間割の変更が難しいといった課題もある」と指摘した。
美園小(中島勉校長、児童数448人)では外国語専科教員の北山健さん(27)が週3回ほど、英語の授業を担当する。教材としてテレビの英語教育番組を視聴したり、児童たちが英会話する様子をタブレットで撮影、確認したりと子どもの興味、関心を促す授業づくりは好評。6年生の森田紗史(さや)さん(11)は「授業は分かりやすくて面白い」と話す。
清水小でも週2回、英語の授業を受け持つ北山さんは昨年度まで伊達西小に勤務し、4月から美園小に赴任。担任を受け持っていた頃よりも雑務や事務作業が減り、「負担軽減になっている」としながら「3年から6年生まで全15クラスの授業を受け持っており、個人の能力に合わせた指導は難しい」と課題を挙げた。



















