苫小牧市が今夏も非核平和事業 広島の伝承者が講話会

苫小牧市が今夏も非核平和事業 広島の伝承者が講話会

 戦争がもたらした悲劇と平和の尊さを次世代に伝えるため、苫小牧市は今夏も非核平和事業を行う。今年は初めて、被爆者の体験を聞き取り、伝承活動に取り組む人を広島市から招く講話会を予定。中学生の広島派遣事業や原爆パネル展なども例年に引き続き行う。

 市は2002年、本道で唯一、非核平和に特化した「市非核平和都市条例」を制定。同条例に基づき、毎年7、8月に非核平和事業を展開している。

 伝承者による講話は29日午前10時から、市文化交流センターで。被爆者の高齢化に伴い体験を話せる人が減っていることから、広島市は被爆者の平和への思いを広く伝える被爆体験伝承者を養成し、市外にも派遣している。苫小牧市はこの取り組みを活用して講話会を計画した。伝承者は写真や絵、図表などを用いながら被爆の実相を分かりやすく伝える。参加無料。定員60人で先着順。

 同センターでは同日から8月15日まで、原爆パネル展も開催。広島と長崎に投下された原爆のすさまじい威力を写真やグラフなどで紹介する。入場無料で申し込みも不要。市立中央図書館でも同期間中、平和や戦争を題材とした書籍を展示する。

 また、市内の中学生5人が広島を訪れ、現地の語り部などから戦争の恐ろしさを学ぶ派遣事業は7月31日~8月2日に予定。生徒たちは、6~7月に市役所や市内公共施設に設けた折り鶴コーナーで訪れた人が作った折り鶴の一部を、同市の平和記念公園に奉納する。8月15日には、市民会館で行う平和祈念式典で恒久平和の実現への思いを込めた平和の誓いも発表する。

 担当する市政策推進課は「今年は初めて広島から伝承者を招く。戦争経験者から平和のバトンを受け取り、次の世代につなぐためにも、ぜひ多くの人に関心を寄せてもらいたい」と話す。

 事業の問い合わせ、講話会の申し込みは同課 電話0144(32)6039。

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