北海道経済連合会(道経連)の藤井裕会長は19日、札幌市内で記者会見し、一般社団法人北海道新産業創造機構(略称ANIC=エイニック)を今月6日付で設立したと発表した。藤井氏が理事長に就任し、道経連、北海道科学技術総合振興センター(ノーステック財団)、北洋銀行、北海道銀行、北海道電力の5者で構成。千歳市に次世代半導体の製造拠点を設けるラピダス(東京)や半導体関連企業の円滑な立地などを支援する。
エイニックについて藤井氏は「道経連は法人格がない。機密情報管理の徹底のため、相談窓口は法人格を有することが必要。法人格による支援体制の機能強化、責任を明確化した」と設立趣旨を説明した。
今後進出する半導体関連企業の立地に関する一元的な相談窓口を設置。▽ラピダスや半導体関連企業の円滑な立地支援▽道内企業の活用促進や半導体産業の集積形成支援▽北海道経産局が設置した北海道半導体人材育成等推進協議会と連携した半導体人材の確保・育成―などに取り組む。
20日には札幌市中央区のIKEUCHI GATEビル4階(南1西2)に事務所も開設。当面は道経連の職員8人体制でスタートさせる。
この他、エイニックが事務局を務め、実行部隊となる任意団体「北海道次世代半導体産業プラットフォーム」も6月21日付で発足。北海道商工会議所連合会(道商連)、北海道機械工業会、北海道経済同友会など10組織で運営し、道内企業との取引強化などに当たる。
藤井氏はラピダス進出について「国家プロジェクトに位置付けられ、投資規模(5兆円)や関連産業の立地誘発など、これまで食と観光が中心の北海道にとって、さらに新たな基幹産業と雇用機会の創出が大いに期待される」と強調。
一方でラピダスの工場着工が9月に迫り、2025年に試作ライン稼働、27年の量産開始と「極めて速いスピードでの計画」であることも指摘。「産学官を挙げたオール北海道体制で、全力かつスピード感を持って取り組みたい」と述べた。
















