運賃値上げ運輸局に申請 道南バス市内路線 12月から 主要区間で60~130円増

運賃値上げ運輸局に申請 道南バス市内路線 12月から
主要区間で60~130円増

 道南バス(室蘭市、長谷川義郎社長)は19日、苫小牧市内路線バスの運賃値上げを道運輸局室蘭運輸支局に申請した。運賃改定は12月1日を予定し、主要区間で最大32・5%(130円)増の見通し。バス利用者の減少や燃料価格の高騰、老朽化したバス車両の更新などが理由で、同社は「安定した輸送サービスを提供するため、運賃改定による収支の改善が必要と判断した」と理解を求めている。

 値上げが実現すれば、苫小牧市内の路線バスとしては、2019年10月に消費税率の引き上げに伴い、270円以上の区間を一律10円アップして以来。外的要因を除けば、市営バス時代の1996年以来27年ぶりで、同社が12年に運営移譲を受けてから初めて。6月27日の株主総会後、値上げの方針を発表していた。

 値上げ後予定運賃は、初乗り運賃が200円で現行150円から33・3%(50円)増、1キロ当たり基準賃率は50円50銭で同39円30銭から28・5%(11・2円)増。JR苫小牧駅周辺などで適用する特殊区間運賃も20~110円値上げする。

 主要区間は60~130円増で、苫小牧駅前―勇払正門が530円で32・5%(130円)増、錦岡駅前―工業高専前が250円で31・6%(60円)増、苫小牧営業所―苫小牧駅前が320円で28%(70円)増など。

 また、特殊定期券(通勤)・通学定期券の割引率を変更する。1カ月定期券は引き下げで、特殊定期券は8・45ポイント減の25%引き、通学定期券は5ポイント減の40%引き。3カ月定期券は引き上げで、割引率を5ポイント増の10%に。両定期券とも6カ月定期券は廃止する。

 市内路線バスの収支状況は、21年度が3億2800万円、22年度(見込み)が4億4500万円の赤字。23年度は運賃の改定前で4億4100万円の赤字、値上げしても3億1400万円の赤字と推計している。

 同社は、財務の改善、乗務員不足や物価高騰の対策、ダイヤの再構築を同時進行で行い、事業の継続を目指す。担当者は「運賃の改定で赤字幅を縮小させ、貸し切りバスなど他の事業の収支と合わせ、経営改善を図りたい」と説明している。

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