苫小牧市は23日、男女平等参画都市宣言10周年を記念し、性同一性障害を公表するタレントで振付師のKABA.(カバ)ちゃんによるトークショーを市文化会館で開いた。市民ら約440人が来場し、幼少期から悩み苦しみながら自分らしさを追求してきたKABA.ちゃんの半生を通じて、多様な性に向き合う大切さを学んだ。
KABA.ちゃんは音楽ユニット「dos」のメンバーとして芸能界デビュー。「オネエタレント」で人気を集めたが2002年に性同一性障害を公表し、16年に性別適合手術を受け男から女に戸籍を変更した。
「母が留守のときにこっそり化粧台で口紅を塗ったりした」と幼い頃から自身を女性として認識。小学時代はしぐさや口調をからかわれいじめに苦しみ、体育の授業時に男子側に分けられたことで身体的性と性自認が異なると気づいたという。
外国映画の視聴をきっかけに「自分が強くあれば負けない気がした」と自分らしさを貫くことを決意。家族へのカミングアウトは社会人になってからで「隠さなくていいんじゃない。自分が好きなように生きなよ」ときょうだいや両親が笑顔で背中を押してくれたことに感謝した。
その上でカミングアウトを受ける側の対応として「目を見て話を聞き、相手が後悔しないよう聞く前と後で態度を変えないで」と呼び掛けた。
トイレの使用問題をはじめ、性的少数者への環境整備は途上。「当事者として一概にこれがいい、悪いとは言えない。もっといろんな意見を聞き、みんなで話し合っていかなければならない」と意識醸成を促し、「個性を持った人たちが自分を出しやすい社会になってほしい」と願った。
















