全国高校総合体育大会ソフトテニス競技大会全日本高校ソフトテニス選手権大会は25日、苫小牧市緑ケ丘公園庭球場で男子団体の決勝が行われ、尽誠学園(香川)が東北(宮城)を2―0で下し、4大会連続の優勝を決めた。北海道勢はとわの森三愛がベスト8に入ったが、北海道科学大高は初戦で文徳(熊本)に敗れた。
とわの森三愛は2回戦の高岡商(富山)に2―1で勝つと、3回戦の羽黒(山形)は1―1から長南理大・太田遥来(3年)がタイブレークを制して8強入り。準々決勝は優勝した尽誠学園に0―2で敗れた。
▽決勝
尽誠学園(香川)2―0東北(宮城)
▽準決勝
尽誠学園2―1三重(三重)、東北2―0高田商(奈良)
▽準々決勝
尽誠学園2―0とわの森三愛、三重2―0一関学院(岩手)、高田商2―1都城商(宮崎)、東北2―1木更津総合(千葉)
※本道関係分
▽1回戦
文徳(熊本)3―0北海道科学大高
―とわの森三愛、激戦乗り越え8強入り
とわの森三愛が昨年のベスト4に続いて8強入り。播磨監督は「地元開催でたくさんの方々に応援してもらって感謝している。生徒が頑張ってくれました」と安堵(あんど)の表情を見せた。「昨年も優勝している尽誠学園に負けているので、今回はリベンジしたかったんですが…。やっぱり強かったです。残念ですが選手を褒めてやりたいです」と笑顔を見せた。
2回戦、3回戦といずれもタイブレークを乗り越えて躍進の原動力になった太田・長南。3回戦の羽黒戦は1―1で迎えた3番手の試合。追い込まれたタイブレーク3―6のマッチポイントから、5連続ポイントで逆転する驚異の粘りを見せた。最後は太田が鮮やかなクロスボレーで締めくくった。主将の長南は「地元応援が力になった。きつい状況でも諦めなかった。最後は割り切って楽しもう―と思いました」とすがすがしい笑顔で激戦を振り返った。
―4大会連続V、尽誠学園
尽誠学園はコロナで中止になった2020年を挟んで4大会連続の優勝に沸いた。決勝は坂口・野本(3年)、藤崎(3年)・小山(2年)が東北ペアをいずれも4―1で下し、がっちり王座を守った。
個人戦でも優勝している野本は「試合に出られない3年生の分も背負ってきた。何があっても笑って終われるように、みんなの思いをかみしめながらやり切れて最高です」と喜んだ。
また、「練習試合から勝って当然と思ってやってきた。自分たち(坂口とのペア)が負けるわけにはいかない。チームにどう勢いをつけるか―しか考えてこなかった。それがこのインターハイでもできた」と話し、会心の笑みを見せながら達成感に浸っていた。




















