98%がビタミンD不足

98%がビタミンD不足

 東京都内で健康診断を受診した人のうち、98%がビタミンD不足の状態だったと、東京慈恵会医科大などの研究グループが発表した。

 ビタミンDはカルシウムの吸収や骨の形成を促す働きを持ち、不足すると骨粗しょう症の発症や骨折のリスクが高まる。血中の基準濃度は1ミリリットル当たり30ナノグラム以上で、20ナノグラム以上30ナノグラム未満は「不足」、20ナノグラム未満は「欠乏」と診断される。

 研究グループが2019年4月~20年3月に健診を受けた5518人のビタミンD濃度を測定した結果、30ナノグラム未満は5396人(98%)で、そのうち「欠乏」に当たる20ナノグラム未満は4334人(78・5%)だった。また、測定されたビタミンDのうち、シイタケなどに含まれる植物由来のビタミンD2はほぼ検出されず、研究グループは「日本人の食生活の変化による影響」を指摘している。

(メディカルトリビューン=時事)

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