全国高校総合体育会ソフトテニス競技大会全日本高等学校ソフトテニス選手権大会は27日、苫小牧市緑ケ丘公園庭球場で女子個人戦(ダブルス)3回戦までが行われた。とわの森三愛3年の阿部奈花(苫小牧啓明中出身)・本吉愛明組は惜しくも1回戦で涙をのんだ。北海道勢は8組が出場し、3組が4回戦への進出を決めた。
▽3回戦 椎木温日・能登日向世(とわの森三愛)4―2大野真里七・濱田凜花(尽誠学園)、高橋果鈴・吉根珠樹(とわの森三愛)4―1福島好花・白川葉由(竜々崎一)、石垣陽菜・藤岡七星(札幌龍谷)4―1桒原嘉萌・高木夕愛(県岐阜商)
▽2回戦 石垣陽菜・藤岡七星(札幌龍谷)4―3安藤愛莉・冨樫凜(北越)、高橋果鈴・吉根珠樹(とわの森三愛)4―0中島千尋・岩下友迦(誠修)、椎木温日・能登日向世(とわの森三愛)4―2鬼塚遼加・荒谷胡桃(鹿児島女子)、岩隅彩乃・安保陽菜子(中村学園女子)4―2三田智咲・上田あづ(札幌龍谷)、大釜彩乃・池田つばき(昇陽)4―0義達心陽・佐々木南帆(とわの森三愛)、長谷川優葵・佐々木美緒(木更津総合)4―2平島望愛・野副笑央(とわの森三愛)、大村友里・中村楓芽(能登)4―0勝俣璃音・亀田凜(とわの森三愛)
▽1回戦 立花桜彩・立花凜桜(八戸工大一)4―3阿部奈花・本吉愛明(とわの森三愛)、三田智咲・上田あづ(札幌龍谷)4―1行田理佐子・妹尾菜央(松江南)、勝俣璃音・亀田凜(とわの森三愛)4―0工藤寿莉・大山莉里華(日南学園)
※記録は北海道関係分。
―阿部・本吉組、大接戦も悔しい逆転負け
苫小牧啓明中出身の阿部奈花(3年、とわの森三愛)はペアの本吉愛明(同)と大接戦を展開したが、逆転を許し1回戦で姿を消した。阿部は「勝ちきる事ができず悔しさでいっぱい」と唇をかんだ。
「楽しんでプレーしよう」と臨んだ2人は第1ゲームを取られても焦りは全く無かった。冷静に試合を運び3ゲームを連取して逆転。残り1ゲーム取れば勝利―という展開から相手の猛攻を浴びて3―4と逆転を許した。
ともに前衛だった2人。本吉は5月から後衛に転向し阿部とペアを組んだ。準備は少ない期間だったが息はぴったり。札幌支部大会でうまくいかなかったカットサーブからの攻撃も、全道大会を経て力強いオーバーサーブに切り替えた。「きょうはサーブも甘く入ってしまい、相手にチャンスボールを与えてしまった」と振り返る。
大会前の6日間で本州勢との練習試合を30試合ほど消化。前衛の阿部は「ボレーの調子が少しずつ上がってきたけど、本番では思ったように動けなかった」と調子を上げてきただけに悔しさは大きかった。
急造に近い形で組んだ2人の個人戦は終わったが「団体戦で出場チャンスがあれば全力でプレーしたい」と意気込みを語った。
―駒大苫ソフトテニス部、大会運営をサポート
36年ぶりに苫小牧市で開催されている全国高校総体のソフトテニス競技は27日から、女子の個人戦が始まった。大会には運営を円滑に進めるため地元・苫小牧市内の高校生らも参加し進行、記録、審判といった競技補助員や式典、会場の運営補助員として大会を支えている。
このうち駒大苫小牧ソフトテニス部員3年の板橋凛音さん、吹田美妃さん、坊坂莉和さん、2年の小貫蒼衣さんは大会関係者の受付を担当。案内やIDパスの受け渡し、落とし物の管理などを行っている。「失礼がないように、言葉遣いにも気を付けてる」と言い、精鋭たちが集う全国大会の試合を目の当たりにして「選手のレベルの高さを感じた」と刺激を受ける。
同部の女子部員は4人。来年度、新入生を迎えるのは1人となる小貫さん。「ルールを順守する大切さなど、プレーをしているだけでは目が向きにくい部分も知ることができた。貴重な経験。今後に生かし、来年も部員を集めてインターハイ(高校総体)を目指したい」と力を込めた。




















