仕事終わりの夜、近所のスーパーによく立ち寄る。そして、ふと気付く。以前は空っぽだった卵コーナーの棚に、数は少ないが卵が置かれていることに。少しずつ卵が戻ってきていると思うとうれしくなる。
主要産地の千歳市の養鶏場で高病原性鳥インフルエンザが発生した影響で価格が高騰し、品薄状態が続いている卵。「物価の優等生」と呼ばれているが、鳥インフルエンザ流行前と比べると1・5倍近くの値段となっていて、手に取るのを一瞬ためらってしまう。それでも結局は献立を考えながら、買い物籠の中に入れてしまうのだけれども。
古くから栄養豊富で良質なタンパク質として重宝されてきた卵。高くなったがやっぱり食べたい。冷蔵庫の中に卵が入っていると何となく安心感があるし、食卓や弁当の彩りには欠かせない。
今はまだ1家族1パックまでといった制限が多いが、供給量が増えていくと解除されるはず。早期の正常化を祈るばかりだ。(本)









