道は1日の道議会経済委員会(菅原和忠委員長)で、建設コンサルタントに委託し、千歳市で次世代半導体の量産化を目指すラピダス(東京)の取水可能性調査事業に着手すると発表した。2027年の本格稼働時に大量の工業用水確保が必要なためで、今月下旬には「有識者懇話会」を設置。3回程度会合を開き、10月上旬に水源候補地を決定する方針だ。
有識者懇話会は、水源の決定プロセスにおいて、専門的な見地から意見を幅広く聴取するため設置。公共政策学、経済学、河川工学、環境学、メディアなどから5人ほどで構成する。
今月下旬から10月上旬まで3回程度会合を開催。有力な水源候補地を5案程度抽出し、各候補地の長所・短所を整理。施工期間や経済性、環境影響などを考慮した比較検討を行い、水源候補地を決める。
水源地を巡っては苫小牧地区工業用水道を活用する案や、千歳川から給水する案などが浮上している。
調査事業は、水源候補地決定後、10月中旬以降にラピダスの製造拠点までの送水ルートについて、想定される課題への対策を踏まえて最適ルートを決定。その後、概算事業費を算出し、設計・建設工事のスケジュールを検討。将来の工業用水需要推計も行い、来年3月中旬に報告書を作成。24年にも関連施設の建設に着手したい意向だ。
鈴木直道知事は先の定例道議会で、ラピダスの工業用水問題について「水利権の調整など多くの関係者の理解が不可欠。慎重に進める必要がある」とした上で、「国家プロジェクトの成功に向け、スケジュールの達成を最優先に、できるだけ早期に決められるよう、取水可能性に必要な調査を行いながら、関係機関と緊密に連携し、迅速に検討を進める」との姿勢を示している。
















