全国高校総合体育大会テニス競技大会は1日、苫小牧市緑ケ丘公園庭球場(一部千歳市)で男女団体1、2回戦が行われ、北海道勢男子の札幌光星、立命館慶祥、女子の札幌光星、北星女子はいずれも初戦で敗れた。
団体には男女各50校が出場。男子の北海道第1代表の立命館慶祥は、シングルスの押切優吾(3年)、鈴木大和(同)が1―8と完敗、足利大付(栃木)に0―3で敗れた。女子の札幌光星はシングルス、ダブルスともに粘りを見せたが、東葉(千葉)に0―3で敗戦。
2連覇が懸かる男子の柳川(福岡)、女子の野田学園(山口)は勝ち上がった。
1日の北海道の結果は次の通り。
【男子】
▽2回戦 足利大付(栃木)3―0立命館慶
▽1回戦 日大三(東京)2―1札幌光星
【女子】
▽2回戦 東葉(千葉)3―0札幌光星
▽1回戦 県岐阜商(岐阜)2―1北星女子
―札幌光星、課題は攻撃力
全道大会優勝校の札幌光星は奮闘するも2回戦で東葉に敗れた。原田監督は「全国にはまだレベルが足りなかったが、みんなよくやってくれた」と選手の奮闘に目を細めた。
ミスを少なく、粘り強い試合展開を目指し、ラリーを続けられるよう練習を重ねて挑んだが、全国大会の壁は厚かった。相手の打球の強さに押されてしまう場面があり、攻撃力不足を痛感。来季に向け、原田監督は「全国でも戦い抜く強い意識を持って取り組んでいきたい」と語った。
髙瀨主将(2年)は団体戦には出場せず、応援席から出場選手たちの背中を押し続けた。「力の差は大きくなかったが、決めるべきところで決められなかった」と悔しさをにじませた。チーム全体でポジティブに励まし合いながら、地元開催の大会でベスト8を目指してきた。「応援は選手たちに届いていたと思う。個人戦では地元の力を借りて精いっぱい、自信を持ってプレーしたい」と力を込めた。
―立命館慶祥 4年ぶり大舞台、力の差痛感
4年ぶり2度目の高校総体に挑戦した立命館慶祥だったが、足利大付に0―3の敗戦。高橋監督は「体力や技術などまだまだ足りなかったが、選手たちはよく頑張った」と健闘をたたえた。
ダブルスには高橋(1年)と山内(2年)が臨んだ。インターハイの独特の雰囲気に「緊張した。空気にのまれてしまった」と口をそろえた。高橋は「ラリーでミスを誘いたかったが、先にミスをしてしまった」。山内は「相手前衛の威圧感を感じ、サーブなども横にコートアウトしてしまった」と振り返った。
3番手のシングルスで奮闘した押切主将(3年)は「全国の根本的な強さを感じた。最初から思うようなプレーができなかった」と唇をかんだ。
4年ぶりの出場は「後輩たちの支えもあって出ることができた」。下級生には「堂々とプレーした結果、負けたこの悔しさをバネに来年はもっとチーム力を上げてほしい」と託した。




















