陸上男子100メートルの山縣亮太(セイコー)が7月9日~22日、苫小牧市を拠点にパリ五輪などに向けた合宿を行った。20日には、都市総合開発が指定管理する苫小牧市総合体育館で「アブロススポーツアカデミー」が開かれ、サプライズゲストで登場。参加者に「運動を楽しんで頑張って」とエールを送った。
山縣は広島県出身。10歳から陸上競技を始め、2012年にロンドン五輪の短距離日本代表に選出された。21年には100メートル9秒95の日本新記録を樹立し、現在も日本記録保持者として活躍している。
昨年7月に苫小牧で合宿を行い、手応えを感じたことから今年も苫小牧合宿を計画。「気候が涼しく、トレーニング環境も充実している」と話し、同体育館のトレーニング施設を活用しながら体づくりに励む。
トレーニングは主に、軽いウエートで瞬発力を鍛えるメニューなどを組み込んだという。食事管理にも気を遣いながら、「先日食べた夕張メロンはとてもおいしかった」と笑顔で話すなど、北海道の食材を堪能していた。
この日、16人の児童が参加していたアカデミーにサプライズで登場すると、児童らは歓声を上げて一斉に山縣の元へ。日本を代表する憧れのスプリンターとしばしの間、交流した。
都市総合の安達一幸体育施設統括部長は「年長から小学3年代は基本ができてくる時期。競技種目を限定せず、運動神経や反射神経などの基礎能力向上のために遊びをメインとした多様なメニューで活動している。時間を割いて子どもたちにエールを送ってもらい、感謝です」と話していた。




















