苫小牧で戦争体験者らが講話 「平和のつどい」

苫小牧で戦争体験者らが講話 「平和のつどい」
戦争と平和に関する話に耳を傾ける参加者

 戦争と平和について考える「平和のつどい」が7月30日、苫小牧市民活動センターで開かれた。戦争を題材にした絵本や紙芝居の読み聞かせ、戦争体験者らによる講話を通じ、市民らが平和の尊さをかみしめた。

 新日本婦人の会苫小牧支部、日本中国友好協会苫小牧支部、治安維持法国賠同盟苫小牧支部の主催。市内泉町在住で、7歳の時に満州・敦化(現中国吉林省)で終戦を迎えた池野京子さん(85)が自身の壮絶な体験を語った。

 終戦後、池野さんが住んでいた日本企業の社宅は旧ソ連軍に襲撃され、女性たちは「辱めを受けるくらいなら」と集団で服毒自殺を決行した。池野さんも青酸カリを飲み意識を失ったが、奇跡的に息を吹き返した。その後も夜中に山中を移動したり、病気で生死の境をさまよったりする過酷な状況を乗り越え、終戦から約1年後に帰国を果たしたという。

 池野さんは「子どもが生まれてからも戦争になったら、この子も兵隊にとられてしまうと不安だった」と回顧。心に深く刻まれた傷に苦しめられてきたことを明かし、「みんなの力で戦争を起こさないようにしなければならない」と力を込めた。

 このほか、静川の戦争遺構「綱木トーチカ」について、かつての住民がトーチカが構築された目的や構造などを解説。広島で被爆し、投下から10年後に白血病で亡くなった少女を題材とした紙芝居や戦時下を生きた少女の悲しみと家族の愛を描いた絵本の読み聞かせもあり、会場を訪れた小中学生も真剣な面持ちで戦争について学びを深めた。

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