全国高校総合体育大会テニス競技大会は6日までに、苫小牧市緑ケ丘公園庭球場(一部千歳市)で男女ダブルスの準決勝、男女シングルスの準々決勝が行われた。北海道勢のうち室蘭支部の男子ダブルスの佐藤傑・佐藤克(海星学院)は2回戦で敗退した。
このほか、本道勢は女子シングルスの小坂麻陽(札幌光星)が3回戦、生野れん(札幌旭丘)、小沢菜陽(札幌光星)、斎藤柚菜(北海道科学大高)、池田樹花(函館白百合)は初戦で姿を消した。
また、男子ダブルスの宮本悠燈・渡辺来翔(帯広北)は2回戦、山沢世那・片岡龍吾(札幌光星)が1回戦で敗退した。
【男子】
▽シングルス準々決勝 大岐優斗(宮崎・佐土原)8―2前田透空(兵庫・相生学院)、五十嵐涼太(宮城・仙台育英)8―2宮川侑士(埼玉・浦和麗明)、坂本日色(兵庫・相生学院)8―6崎山耀登(京都・東山)、宮里琉星(宮崎・佐土原)8―3桃山晃(岐阜・麗沢瑞浪)
▽ダブルス準決勝 本山知苑・水野惺矢(三重・四日市工)8―4宮崎凰雅・谷畑幸洋(兵庫・相生学院)、大岐優斗・浅田紘輔(宮崎・佐土原)8―3若松泰地・前田透空(兵庫・相生学院)
▽同準々決勝 本山知苑・水野惺矢8―4永井優輝・大館一輝(東京・日大三)、宮崎凰雅・谷畑幸洋9―8桃山晃・古屋良祐(岐阜・麗沢瑞浪)、大岐優斗・浅田紘輔8―4遊川大和・木村一翔(岡山・関西)、若松泰地・前田透空8―5南光祥大・福島正晃(大阪・近大付)
【女子】
▽シングルス準々決勝
千葉陽葵(大阪・大商学園)8―2上方璃咲(山口・野田学園)、新井愛梨(京都・同志社国際)8―2堀家那菜(香川・坂出)、小高未織(埼玉・浦和麗明)8―1高山揺(三重・四日市商)、里菜央(兵庫・相生学院)9―8前田璃緒(埼玉・浦和麗明)
▽ダブルス準決勝 水口由貴・新城英万(沖縄・沖縄尚学)8―4上方璃咲・川崎このは(山口・野田学園)、井上季子・上野梨咲(広島・山陽女学園)8―3前田璃緒・大脇結衣(埼玉・浦和麗明)
※北海道関係分
【男子】
▽ダブルス2回戦 大岐優斗・浅田紘輔6―2佐藤傑・佐藤克(海星学院)、南光祥大・福島正晃6―2宮本悠燈・渡辺来翔(帯広北)
▽同1回戦 佐藤傑・佐藤克6―4石橋万佐希・金田悠来(栃木・足利大付)、宮本悠燈・渡辺来翔6―3伊藤唯・大内大雅(新潟・東京学館新潟)、石橋侑依・浦川慎太郎(鹿児島・鳳凰)6―4山沢世那・片岡龍吾(札幌光星)
【女子】
▽シングルス3回戦 新井愛梨8―6小坂麻陽(札幌光星)
▽同2回戦 小坂麻陽6―3徐我贇(福岡・柳川)
▽同1回戦 成田百那(愛知・名経大市邨)6―1生野れん(札幌旭丘)、小坂麻陽6―0穴水姫奈乃(山梨・山梨学院)、上田結生(大阪・大商学園)6―1小沢菜陽(札幌光星)、名倉果甫(愛知・明和)6―1斎藤柚菜(北海道科学大高)、草場椎奈(佐賀・佐賀商)6―4池田樹花(函館白百合)
-1年生の双子ペアが健闘
男子ダブルスの佐藤傑(すぐる)・佐藤克(まさる)の1年生コンビは双子の兄弟。健闘むなしく2回戦で佐土原(宮崎)ペアに敗れた。傑は「相手のレベルは高かった。向かっていこうと思って攻めたが、勝負できなかった」。克も「攻め切れなかった。自分たちのプレーをさせてもらえなかった」と悔しがった。
サービスゲームをキープできなかった。セカンドサービスも厳しい所を攻められ、リターンが窮屈になる場面が多かった。「トップレベルに勝つには力が足りない」と痛感した。
それでも「1年生でいい経験になったとは思うが、もう少しできた。力を出し切り、勝ちたかった」と声を絞り出した。全国レベルと対戦し課題も分かった。「あと2年ある。サーブの精度と質を上げていきたい。この経験を生かして全国で勝てる力を付けたい」。目には闘志がみなぎっていた。
-生野(札幌旭丘)”経験糧に”
女子個人戦シングルスに出場した1年生の生野れん(札幌旭丘)。初の全国高校総体は初戦敗退となった。「全国のレベルをすごく実感した」と話した。
全道大会で3位の成績で全国への挑戦となった。最初のゲームで奮闘し1セットを奪ったものの最終的に1―6と完敗。「甘く入ったボールをカウンターで攻めようと臨んだが、自分が甘いボールを与えてしまった」と振り返った。
攻めがうまい相手なだけに、守りの面でボールを拾えなかった生野。バックのカウンターを武器に何度も攻め「ラリーは押し負けてないと感じた」と手応えもあった。
公立高校での全国出場。日ごろの勉学に加え、私学に負けじと週6回の練習に汗を流してきた1年生は「来年はもっと良い成績を残せるように、これからも練習に励んでいきたい」と目を輝かせていた。




















