東京都八王子市の大本山高尾山薬王院の佐藤秀仁貫首(かんす)が5日、苫小牧市勇払の勇払開拓史跡公園を訪れ、八王子千人同心が眠る蝦夷地開拓移住隊士の墓前で先人たちを追悼した。2020年12月に薬王院最高位の「貫首」に就任後、初めて苫小牧を訪問した佐藤貫首は、「コロナ禍で来ることができなかった。丁重に供養していただき、ありがたい」と地元の人たちへの謝意を語った。
佐藤貫首は、苫小牧、八王子両市の姉妹都市盟約締結50周年を記念し、薬王院が高尾登山電鉄と共に、第68回とまこまい港まつり(4~6日)に初出店した機会に立ち寄った。
同史跡公園内の地蔵堂でお経を上げた後、勇武津資料館の学芸員から1800年代に勇払原野に入植した千人同心の歴史について説明を受けた。厳しい気候風土の中で体調を崩し、開拓事業の道半ばで犠牲になった人々の思いに触れ、「先人の記憶は、八王子でも薄れつつある。(勇払の墓前で)先人たちに『頼むぞ』と言われているような気がして、歴史を伝えていく気持ちを強くした」と振り返った。
同日、佐藤貫首は同電鉄の船江栄次社長らと苫小牧市役所も訪れ、岩倉博文市長と懇談した。
















