高校総体テニス、熱戦に幕

男子シングルス決勝で気迫のこもったショットを見せる大岐=7日・緑丘公園庭球場

 全国高校総合体育大会テニス競技大会最終日は7日、苫小牧市緑ケ丘公園庭球場で男女シングルス、ダブルスの決勝が行われた。男子シングルスは大岐優斗(宮崎・佐土原)、女子は小高未織(埼玉・浦和麗明)、男子ダブルスは本山知苑・水野惺矢(三重・四日市工)、女子は水口由貴・新城英万(沖縄・沖縄尚学)が優勝した。

 佐土原対決となった男子シングルス決勝は、大岐がストレート勝ちで快勝。男子ダブルスは本山・水野が制し、団体と合わせて2冠となった。
 女子シングルスは小高が粘る新井愛梨(京都・同志社国際)を振り切った。
 【男子】
 ▽シングルス決勝
大岐優斗(宮崎・佐土原)2―0宮里琉星(宮崎・佐土原)
 ▽準決勝
大岐8―1五十嵐涼太(宮城・仙台育英)、宮里9―8坂本日色(兵庫・相生学院)
 ▽同ダブルス決勝
本山知苑・水野惺矢(三重・四日市工)2―1大岐優斗・浅田紘輔(宮崎・佐土原)
 【女子】
 ▽シングルス決勝
小高未織(埼玉・浦和麗明)2―0新井愛梨(京都・同志社国際)
 ▽同準決勝 小高8―4里菜央(兵庫・相生学院)、新井8―6千葉陽葵(大阪・大商学園)
 ▽同ダブルス決勝
水口由貴・新城英万(沖縄・沖縄尚学)2―0井上季子・上野梨咲(広島・山陽女学院)

―大岐「思い切りできた」
 男子シングルスは手の内を知り尽くした佐土原の大岐(3年)が宮里(2年)を寄せ付けなかった。大岐は「優勝を目指してやってきたのでうれしい。勝ちたい―という思いが強くて硬くなったが、3回戦から思い切りできた」と笑みがこぼれた。宮里とは練習で何度も対戦。「1度しか負けたことがない」と自信があった。
 宮里は「勝つつもりでやった。粘っていればチャンスがあると思った。(大岐さんは)フォアがいいのでバックを狙ったんですが…やっぱりすごかった」と肩を落とした。

―小高「強い気持ちで」
 女子シングルスで白熱したラリー戦を制し、2―0で女王の座をつかんだ浦和麗明の小高(3年)。「ここまでこれると思っていなかった。とてもうれしい」と目を細めた。
 両者譲らずラリーが続く戦いに「強い気持ちを持って、先に仕掛けることができた」。強いフォア、ネット際のドロップショットなどが均衡を破る鍵となった。
 強いサーブに苦戦も少しずつ相手の特徴をつかんだ。3年連続インターハイ経験者だけあって「経験値を生かすことができた」と振り返り「特別な大会。最後に優勝で終わることができた。自信を持って今後の競技人生に生かしたい」と笑顔を見せた。

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