苫小牧市の空手道場、優至会塚本道場(塚本鉄兵代表)の門下生は、このほど大阪府で開かれた第28回オープントーナメントグランドチャンピオン決定戦全日本少年少女空手道選手権大会第39回オープントーナメントウエイト制全日本空手道選手権大会に出場して日本一2人が誕生するなど好成績を収めた。
グランドチャンピオン決定戦の高校1年男子重量級の部(60キロ以上)に出場した山本悠世(厚真高)は18人のトーナメント戦で優勝。初の日本一を獲得し「諦めず、空手を楽しみながら突き進んできたことで結果がついてきた」と胸を張った。
決勝では開始40秒あたりでパンチの衝撃から中指を骨折。全治2カ月のけがでも最後まで諦めない気持ちで押し切った。これまで全国舞台ではベスト8が最高。「けがを治して日本一を取り続けたい。常に挑戦者の気持ちでこれからも上を目指していく」と話した。
同決定戦の小学6年男子重量級の部に出場した木山耀太(ウトナイ小)は16人のトーナメント戦で栄冠。初の日本一に「表彰台の上から、先生が手を広げて待っていてくれたのを見てすぐに駆け寄った」と笑顔で話した。
初戦は過去に負けた相手。突きを軸に組み立てて勝利。勢いそのままに決勝でも持ち味を発揮して頂点に立った。「ずっと日本一を目指してきた。戦い方も今大会でいろいろ学んだので、今後に生かしてまた日本一を取りたい」と語った。
ウエイト制軽量級の部(69.9キロ以下)では、工藤一彦(トヨタ自動車北海道)が10人のトーナメント戦で4位と健闘。「昨年から結果が出ていなくて悔しい」と唇をかんだ。
準決勝では世界大会にも出場する実力者相手に「これ以上ないくらい出し切った」と全てをぶつけた。3位決定戦では力が残っておらず4位に終わったが「これまでの全てを注いで負けたが良い大会だったし、やり切った。11月の世界大会に向けてこれまで以上の努力で臨みたい」と闘志を燃やした。
ウエイト制壮年男子重量級の部(70キロ以上)には、同道場の塚本代表(トヨタ自動車北海道)が満を持して挑み、13人のトーナメント戦で3位。準決勝の相手には過去に何もできず敗れていた。「技を封じられたが強打を狙ったりして前回より戦うことができた」と世界クラスが集う階級で奮闘した。11月に世界大会を控える中で「海外選手はパワー型。日本人の強さを見せたい」と語った。

















