道は、道内企業の賃金引き上げ状況調査結果を公表した。昨年から今年にかけて「賃上げを実施した」と回答した企業は72・9%に上った。賃上げ率(年収換算)では「5%以上」の賃上げを行った企業も10・5%あり、1割を超えた。
賃上げを行った企業の業種別では、製造業が83・1%で最多。これに建設業(80・7%)、卸売・小売業(70・5%)、サービス業(70・1%)が続いた。運輸業は61%にとどまり、最も実施率が低かった。
賃上げ実施企業の規模別では、「資本金1億円以上」が94・1%だったのに対し、「同5000万~1億円未満」は81・9%、「同5000万円未満」は65・8%。規模によっても大きな差が出た。
賃上げの内容(複数回答)では、「定期昇給」が65・7%で最多。以下、「ベースアップ」(46・3%)、「賞与支給・支給額引き上げ」(24・4%)、「一時金(物価高騰手当など)支給」(16%)、「新卒者初任給の増額」(9・8%)の順。
賃上げ率では、「1%以上2%未満」が28・3%で最も多かった。これに「2%以上3%未満」(25・5%)が続いた。
賃上げの実施理由や重視した要素(複数回答)については、「従業員の生活安定の確保」が68・3%と7割近くを占めてトップ。これに「従業員の確保・定着」と「従業員のモチベーション向上」が共に66・6%で続き、人材確保に関する回答が上位を占めた。
一方、賃上げを実施しなかった主な理由(同)では、「自社の業績が低迷し賃上げの余裕がない」が52・3%で最多。これに「コスト増加分の価格転嫁が進まず賃上げの余裕がない」(35・2%)が続いた。
今後の賃上げの意向については、「環境が整ったら実施したい」(41・7%)と「今後も実施したい」(37%)を合わせ、78・7%の企業が前向きな姿勢を示している。
調査は4月5日~6月30日に、道内企業900社を対象に実施。484社から回答を得た。回答率53・8%。
















