戦没者の冥福祈る 二度と繰り返さない 苫小牧市平和祈念式典

戦没者の冥福祈る 二度と繰り返さない 苫小牧市平和祈念式典
戦没者に不戦を誓った平和祈念式典=15日正午ごろ、苫小牧市民会館大ホール

 78回目の終戦記念日を迎えた15日、苫小牧市主催の平和祈念式典が市民会館大ホールで行われた。市民ら130人が参列し、戦争で命を落とした人たちの冥福を祈り、不戦の誓いを新たにした。

 ステージには苫小牧の戦没者631人を祭り、78年前に昭和天皇が国民に日本の無条件降伏を告げた玉音放送時刻の正午に合わせ、参列者全員で黙とうをささげた。

 岩倉博文市長は式辞で、時代の流れで戦後生まれが社会の大半を占めていることに触れ、「戦争の体験と記憶の風化が危惧されている。戦いを二度と繰り返さないよう、戦争の悲惨さと平和の尊さを、まちの未来を担う次の世代にしっかりと継承したい」と誓った。

 追悼の辞を述べた市遺族会の三海幸彦会長は「私たちのような戦没者遺族を出してはいけないという原点を忘れず、世代や立場を越えて戦争の悲惨さ、愚かさ、遺族のつらさを語り継ぐことが重要な使命」と力を込めた。

 市の派遣事業で7月に被爆地・広島を訪れ、核兵器の恐ろしさを学んだ中学生5人は、平和の誓いを発表。日本のみならず世界中の人たちが戦争に支配されず、大切な人と笑顔で暮らしていくため、自分たちにできることを考えて行動に移す大切さを訴えた。

 市内豊川町の加藤雅子さん(87)は「小学校2年生の時、父親がボルネオ島で戦死した。孫たちのことを思うと、日本は戦争をせず、平和な国でいてほしい」と願った。市内大成町の主婦猪狩信子さん(88)は「兄が26歳の時、沖縄で自決した。とても良い兄だった」と振り返り「二度と戦争がないよう、世界中で平和を考えないといけない」と話していた。

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