太平洋戦争の終結から78年が経過した15日、各地で平和記念式典が行われ、平和への決意を新たにした。
記者になって約1年半、苫小牧に残る戦争遺構「トーチカ」や原爆投下前日の様子を描いた小説の朗読劇など、戦争に関する取材に携わってきた。
4日には市住吉町のコミュニティーサロン「ハマ遊の友」で、参加者が戦時中や戦後について語り合うイベントを取材した。
「空襲警報が鳴ると防空頭巾をかぶって壕(ごう)に逃げた」「樺太で交換手をしていた義理のおばが自決した」「朝鮮人が奴隷のように働かされるタコ部屋があった」―。参加者の口から語られる戦争の残酷さに胸が痛んだ。
現在もロシアによるウクライナ侵攻をはじめ、世界では争いが絶えない。戦争は人々の尊い命を奪うだけでなく、人種差別など新たな争いの火種をまく可能性もある。
惨禍を繰り返さないためにも、平和の尊さを伝える努力を続けたい。(陣)









