北洋銀行は、2023年度の道内経済見通しの改定値を発表した。物価変動の影響を除いた実質経済成長率は1・2%とし、昨年12月の当初予測(1・0%)を0・2ポイント上方修正した。省力化やデジタル化投資、再生可能エネルギー関連投資など民間設備投資が加速し、全体の景気をけん引するとみている。
項目別では、設備投資を当初予測から8・1ポイント増の8・3%と大幅に上方修正した。北海道新幹線の工事費上積みなどを受け、公共投資も0・1ポイント引き上げて0・1%と予測した。
個人消費は、実質賃金が低下しているもの、コロナ禍で抑圧された消費マインドの改善が見られるとして、当初予測の0・8%から据え置いた。
一方、弱い動きとなっている住宅投資は、1・3ポイント低下のマイナス0・7%に下方修正した。住宅取得コストの高止まりが続いているほか、新設住宅着工戸数も低水準で推移しているため。道外へのモノやサービスの販売では、インバウンド(訪日客)需要は回復するが、道内需要の増加で道外からの物品購入などが増えるとして、当初予測から2・0ポイント引き下げる5・8%に下方修正した。
調査を受託した北海道二十一世紀総合研究所は、今後の設備投資の動向、本道の経済成長を大きく左右するのは、次世代半導体の量産化を目指し千歳市に進出するラピダス(東京)の投資案件であることを指摘。「ラピダスによる直接の投資ばかりでなく、同時に産業の集積も期待され、北海道の人や物の流れを大きく変えてしまう可能性を秘めている」と分析。「今年度から影響は発現していくとみられ、ラピダス関連の動向が今後最も注目すべきポイント」としている。
















