大谷、DHで出場継続 右肘靱帯損傷もチーム帯同 フル回転の代償か 大谷、オフの新契約に影響も 米大リーグ

大谷、DHで出場継続 右肘靱帯損傷もチーム帯同 フル回転の代償か 大谷、オフの新契約に影響も 米大リーグ

 【ロサンゼルス時事】米大リーグ、エンゼルスは24日、右肘靱帯(じんたい)を損傷し、今季の残り試合に登板しないことが決まった大谷翔平選手について、当面は指名打者(DH)で出場すると発表した。この日は25日からのメッツ3連戦(ニューヨーク)に向けた移動日で、大谷はチームの遠征に同行している。

 大谷は23日にあったレッズとのダブルヘッダー第1試合に先発として投げ、二回途中に降板。右肘靱帯損傷と診断された後の第2試合もDHで出場していた。

 エンゼルスの大谷は今季、基本的に中5日で先発ローテーションを回りながら、ほとんど休むことなく打者としても出場してきた。7月27日のタイガースとのダブルヘッダーでは、第1試合でメジャー初完投となる9勝目を1安打完封で飾り、指名打者で出場した第2試合で2打席連続本塁打。この日のように投打でフル回転し、チームを引っ張る姿が目立った。開幕前にはWBCでの全力プレーもあった。

 ただ、その代償が大きかったのか、夏場から脇腹や右手中指など体の各部にけいれんが起きた。大谷は「一番は疲労だと思う」と原因について話していた。9日のジャイアンツ戦で10勝目を挙げた後に右腕の疲労を訴え、中13日の長い間隔を空けて迎えたマウンドだったが、状態は好転しなかったのかもしれない。

 残り試合に登板しないことで、シーズンの規定投球回に届かなくなった。好投が続けばサイ・ヤング賞(最優秀投手賞)の候補にもなりそうだったが、難しくなった。オフにフリーエージェントとなり、メジャー史上最高の大型契約になるか既に注目が集まっているが、仮に2度目の手術が必要となれば、契約額に影響が出そうだ。二刀流の継続を不安視する声が上がる可能性もある。

 今夏のトレード期限を前に積極的な補強を進め、プレーオフ進出を目指したエンゼルスだったが、勝負を懸けた8月は大きく負け越している。エース大谷の離脱に加え、戦列に復帰したばかりの主砲トラウトが再び負傷者リストに入ることも決定。チームを暗いムードが覆っている。

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